バックナンバー一覧 >> 2003 Vol.15 No.12 >> 特集 |
人間との高度な情報交換機能を持つコンピュータの実現を目指して行われている、実環境で自然に発声された音声を認識する技術の研究。本特集では、NTTコミュニケーション科学基礎研究所で取り組んでいる人とコンピュータ間のコミュニケーションの壁を克服するための、音声・音響処理技術について紹介する。 |
私たちが普段それほど意識せずに行っている「聞きたい音を聞き分ける」という能力がコンピュータには欠けています。ここでは、音源や音の混ざり方(音源位置、部屋の残響など)の情報を原理的に必要としない、すなわちブラインドな処理が可能な、独立成分分析に基づく音源分離技術を紹介します。 |
ロボットやコンピュータと自由に言葉を交わせたら…。これは鉄腕アトムの昔より、私たち人類が心に描いてきた大きな夢の1つといえるでしょう。ここではそんな夢の実現を目指した、次世代を担う最新の音声認識技術を紹介します。 |
□主役登場 |
音源分離技術が開くマンマシンコミュニケーションの扉
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生活環境のあらゆる場に組み込まれたコンピュータ、センシング、そして通信機能を活用して、個人生活の安全性、快適性、利便性の向上をサポートするユビキタスサービス。 本特集ではNTT研究所が進めている、ユビキタスサービスを支える先進ハードウェア技術の研究開発を紹介する。 |
将来のユビキタス時代では、日常生活空間のあらゆる場所に配置されたコンピュータ機能、センシング機能、および通信機能を用いて、個人の生活の安全性、快適性、利便性向上をサポートするサービスが期待されています。人間中心の視点に立ったサービス提供を目指して進めている先進ハードウェア技術の研究開発とこれらの技術に基づいたサービスの展望について述べます。 |
スティックオン・コミュニケータ(StiC)は人、モノ、環境などあらゆる実世界の目標物に貼り付けることにより、それらの位置情報と感知した情報をネットワークに取り込むための小型無線センサデバイスです。StiCの取得情報を実写映像と融合して配信することにより、ユビキタス技術をブロードバンド推進に結びつける新しいサービス像を提案します。 |
従来のITサービスは画像によるコミュニケーション基盤を提供するサービスが主でした。NTTマイクロシステムインテグレーション研究所では超小型のセンサやアクチュエータに近距離無線通信機能を付与して、実世界のさまざまな目標物(例えば、人、モノ、環境)に貼り付けたり、装着できるデバイスを開発することにより、人とさまざまな目標物間のコミュニケーションを可能にする検討を進めています。ここでは、アクチュエータに超小型ダイナミック・スピーカ、近距離無線通信に赤外線を用いた超小型音声受信ユニット「ボイスユビーク」について紹介します。 |
ネットワーク上で利用できる情報サービスの拡大により、本人認証の重要性がこれまで以上に増す中、パスワードに代わる便利で確実な本人認証手段として指紋認証に対する関心が高まっています。ここでは、「いつでも」「どこでも」「登録した人だけ」が、さまざまなサービスを簡単に安心して利用できることをコンセプトとした、キーホルダサイズで個人専用の指紋認証トークンシステムについて紹介します。 |
ニオイは音、映像だけで伝えられない臨場感や環境などを伝達する新しいコンテンツです。ここでは、空気中の揮発性物質の混合物である「ニオイ」を実際に捕捉し、電子情報化する装置であるニオイセンサについて、その基本概念と構成、性能を解説します。 |
□主役登場 |
光電界センサから人体通信へ
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