バックナンバー一覧 >> 2004 Vol.16 No.12 >> 特集 |
オープンソースソフトウェア(OSS)は、ソースが公開されている、だれでも利用可能なソフトウェアだ。本特集では、NTT研究所を中心としたOSS利用の推進体制の紹介とともに、Linuxカーネル、データベース管理システム(DBMS)、WebアプリケーションサーバJ2EE、そしてOSS活用に向けた検証基盤の構築に対する取り組みについて紹介する。 |
オープンソースソフトウェアをめぐる研究動向
全世界の技術者が参画したオープンソースコミュニティで開発が進められているオープンソースソフトウェア(OSS)は、従来のシステム開発を大きく変えることが期待できます。NTTにおけるOSSの利用拡大を進めるための活動を紹介します。 |
エンタープライズ分野向けLinuxカーネル
Linux 2.6版カーネルは数々の機能が強化された新しいLinuxカーネルです。特にエンタープライズ分野向けの機能が多く盛り込まれており、今後の普及が予想されます。ここでは、これらのトピックを紹介するとともに、NTTサイバースペース研究所で行われているLinuxカーネルに対する取り組みについて紹介します。 |
データベース管理システムのOSS動向
ITシステムにおけるオープンソースソフトウェア(OSS)活用の波は現在Linuxを中心に進展しています。DBMS(DataBase Management System:データベース管理システム)等のミドルウェアについても商用ITシステムで十分使えるOSSが多数出てきており、商用ソフトウェアに比べて特にコスト削減効果が大きいことからITシステムにおける次のOSS化の波として注目されています。OSSのDBMSである、PostgreSQL、MySQL、Firebird等の動向と、PostgreSQLをベースにしたXML-DBMSである、Xmics/PostgreSQLの開発動向について紹介します。 |
OSSにおけるJ2EEサーバの動向
Linux等で有名となったオープンソースソフトウェア(OSS)は、その対象範囲を広げ、WWW(World Wide Web)向けアプリケーションの構築基盤であるWebアプリケーションサーバの分野に及んでいます。本稿では、Webアプリケーションサーバの業界標準仕様であるJ2EE(Java2 Platform Enterprise Edition)に準拠したJ2EEサーバの動向と、OSS-J2EEサーバの事業導入に向けたNTT情報流通プラットフォーム研究所の取り組みを紹介します。 |
OSS活用に向けた検証基盤の構築
オープンソースソフトウェア(OSS)を上手に活用するためには、そのソフトウェアがどの程度の品質(性能、信頼性など)を持っているのかを事前に押さえておく必要があります。そのため、現在のようにOSSを当たり前のように活用する状況では、共通で利用できる検証環境が望まれます。本稿では、共同検証環境の構築手法と実測した検証結果について紹介します。 |
□主役登場 |
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