バックナンバー一覧 >> 2005 Vol.17 No.3 >> 特集 |
NTTでは、研究開発と事業化の間にある「死の谷」を克服するため、総合プロデュース機能のもとで研究開発を推進している。本特集では、この機能の概要を具体的取り組み事例とともに紹介する。 |
総合プロデュース活動の取り組み
情報通信市場の急速な発展のもと、多様化・複合化するお客さまのニーズにこたえるため、NTTでは総合プロデュース機能を整備して研究開発を推進しています。本特集では、総合プロデュース活動の概要を示し、いくつかの取り組み事例を紹介します。 |
サイバーセキュリティプロジェクト
サイバーセキュリティプロジェクトでは、IT社会における各種セキュリティ課題を対象に、NTT研究所やグループ企業の持つ最新技術を適用したプロダクトの実用化とグループ内水平展開の促進を行うとともに、社会科学的観点を交えた分析や今後求められるセキュリティ技術の方向性について検討しています。 |
TypeB ICチップ搭載携帯のプロデュース活動
NTT第三部門ICカードビジネスプロデュースチームとNTTサービスインテグレーション基盤研究所は、NTTドコモと共同で、ISO14443 TypeB方式準拠の非接触ICチップを搭載できる携帯電話の開発を進めています。本稿では、このTypeB ICチップ搭載携帯およびプロデュース活動の概要について紹介します。 |
オープンソースソフトウェアに関するプロデュース活動
全世界の技術者が参画しているコミュニティで開発が進められているオープンソースソフトウェア(OSS)は、従来のシステム開発を大きく変えることが期待できます。NTTにおけるOSSの利用拡大を促進するプロデュース活動を紹介します。 |
環境・エネルギー分野におけるプロデュース活動
環境・エネルギープロデューサの役割は、環境情報技術とエネルギー技術を駆使し、地球環境保護などに貢献するプロダクトのビジネス展開を地球から社会、人間へと拡張しながら、図っていくことです。ここでは、2004年度における活動状況および今後のビジネス展開の方向性について紹介します。 |
人の体を信号経路としたヒューマンエリア・ネットワーク技術“レッドタクトン”
使いやすいユビキタスサービスの実現には、手を伸ばせば触れることのできる目の前の人や物とのコミュニケーションを可能とする技術が非常に重要と考えられます。本稿では、日常生活において触れることの自然感・必然性・安心感に着目し、触れることと通信を連動させるヒューマンエリア・ネットワーク技術“レッドタクトン(RedTacton)”について述べます。 |
指紋認証デバイスへの取り組み
企業からの顧客情報漏洩問題の発生や間近に迫った個人情報保護法の施行を前に、これまで以上に情報管理の重要性が高まり、そのための本人認証の手段として指紋認証に対する関心が高まっています。ここでは、このようなニーズに対応する携帯性に優れた指紋認証トークンや今後のキーデバイスとなるワンチップ指紋認証LSIの開発について紹介します。 |
□主役登場 |
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NTT物性科学基礎研究所では、新材料を用いた新しいデバイスの研究開発を進めている。本特集では、窒化物半導体を用いたレーザおよびトランジスタ、新機能を持つ微細構造半導体素子を実現する化合物半導体マイクロ・ナノメカニカル素子、電界によるスピンの制御を用いたスピン機能素子、酸化物超伝導体を用いた超伝導バンドパスフィルタを紹介する。 |
新しい窒化物半導体デバイス
NTT物性科学基礎研究所では、窒化物半導体を利用した新しいデバイスの開発を行っています。ここでは、高記録密度DVDや高精細レーザプリンタの大幅な高速化や光・電子集積回路の作製が可能な窒化物面発光型レーザダイオード、および出力が極めて大きな窒化物半導体へテロ接合バイポーラトランジスタを紹介します。 |
化合物半導体マイクロ・ナノメカニクス
現在、研究開発が活発に行われているマイクロ・ナノメカニカル素子に、化合物半導体へテロ構造を用いた低次元量子構造を組み込むと、これまでにはない新しい機能を持つ微細構造半導体素子の実現が期待されます。本稿では、このような視点から作製した新しい種類の半導体メカニカル素子および構造について紹介します。 |
半導体スピントロニクス
半導体スピントロニクスでは、電子の「電荷」とともに「スピン」が重要な役割を果たします。本稿では、スピン軌道相互作用を用いたいくつかのスピンの関与するデバイスを紹介します。 NTT物性科学基礎研究所では、半導体二次元電子ガス中のスピン軌道相互作用がゲート電圧による電界により制御可能であることを実験的に確認しました。この結果は、電界効果スピントランジスタなどスピン機能デバイスへ向けての第一歩となるものです。 |
超伝導バンドパスフィルタの3次相互変調波測定
NTT物性科学基礎研究所では、酸化物高温超伝導体の薄膜を利用した高周波フィルタの研究を行っています。超伝導高周波フィルタでの問題の1つは、送信部で利用した場合の大電力入力時の3次相互変調波(IM3)発生です。ここでは、IM3抑圧の基礎検討として行った実験結果について紹介します。 |
□主役登場 |
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