バックナンバー一覧 >> 2006 Vol.18 No.4 >> 特集 |
NTT情報流通プラットフォーム研究所では、次世代広域イーサネットサービスとしてGAVES(Global Area Virtual Ethernet Services)の検討、および標準化への推進を行っている。本特集では、GAVESの概要と各技術について紹介する。 |
Global Area Virtual Ethernet Services (GAVES) の概要
NTT情報流通プラットフォーム研究所では、次世代広域イーサネットサービスとしてGlobal Area Virtual Ethernet Services(GAVES)の検討、および標準化提案を進めてきました。GAVESは、IEEE802.1ahプロバイダ基幹ブリッジ、ユーザ網ループ検出、リング型経路制御技術、拡張イーサネットOAMによって次世代広域イーサネットサービスを提供します。 |
IEEE802.1ahプロバイダ基幹ブリッジの概要
企業向けのWAN(Wide Area Network)サービスとして、広域イーサネットサービスが注目されています。従来の広域イーサネットサービスは構内網技術の延長上で提供されてきましたが、お客さまの数の増大や専用線からの移行に伴い、より高信頼かつスケーラビリティのある技術の必要性が高まってきました。本稿では、次世代の広域イーサネットサービスを実現する標準技術、IEEE802.1ahプロバイダ基幹ブリッジ(Provider Backbone Bridges)について解説します。 |
GAVESにおけるユーザ網ループ検出
イーサネットをベースとしたネットワークでループが構成されると、ブロードキャストストームが発生するなどして、通信が不能になってしまいます。ここでは、広域イーサネットサービスにおいて、広域イーサネットサービスネットワーク側からお客さまネットワーク内のループの状況を監視し、その影響を最小限にとどめることを可能とする技術・サービスを紹介します。 |
GAVESにおける経路制御技術
次世代広域イーサネットサービス網では、コストの観点からリング型冗長構成の採用が進んでいます。しかし、従来のリング制御プロトコルでは障害切替時にループ障害が発生する可能性がありました。そこで本稿では、ループ障害の発生原因を根本的に解消したマルチリング制御プロトコルの概要を紹介します。 |
GAVESにおける拡張イーサネットOAM
広域イーサネットの故障切り分け技術としてイーサネットOAM(Operation Administration Management)が期待され、標準化に向けた議論が行われています。しかし、イーサネットOAMには冗長構成の部分的な故障を検出できない課題があります。本稿では、その課題を指摘し、それを解決する拡張イーサネットOAM技術について解説します。 |
□主役登場 |
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2005年ハリウッドから世界へ向け、新たなデジタルシネマの技術仕様が発表された。本特集ではDCI(Digital Cinema Initiatives)仕様の概要とデジタルシネマ実用化に向けた技術開発、共同トライアル等の取り組みについて紹介する。 |
デジタルシネマの現状と今後のビジネス開発
2005年7月のハリウッド・デジタルシネマ標準化を契機として、制作、配給、興行、そして鑑賞者すべてにメリットを与えるデジタルシネマが急速に普及することが予想されます。デジタルシネマの最新状況と今後の普及予想、今後どのような変化が起こるかを解説し、その中でNTTグループの技術貢献、ビジネス展望について紹介します。 |
デジタルシネマ共同トライアル「4K Pure Cinema」
NTTとNTT西日本は2005年10月から米国ワーナー・ブラザーズや東宝などとともに、ハリウッドで制作された最新の映画をデジタルデータのままネットワークを使って国内の劇場に配信し、それをプロジェクタで上映する「デジタルシネマ共同トライアル(4K Pure Cinema)」を開始しました。本稿では、本トライアルの詳細について解説します。 |
デジタルシネマを支えるNTTの技術
ハリウッド標準の最高品質のデジタルシネマ規格として採用された4Kデジタルシネマ仕様について紹介するとともに、共同トライアルでの実現技術について解説します。実際の配給上映業務を通してトライアルパートナに改めてネットワークの重要性を認識いただいており、今後の普及が期待されています。 |
デジタルシネマ用シアター・コントロール・ボックスの開発と配給・劇場のオペレーション
実際の映画館では、本編の上映だけではなく、上映前の開始ブザーや場内案内、暗幕開閉や照明・非常灯の制御があるほか、シネアドや予告編の上映など複雑なオペレーションが要求されます。NTT西日本ではシアター・コントロール・ボックス(TCB: Theater Control Box)を開発し、従来の劇場オペレーションを踏襲したデジタルシネマ劇場の運用を可能としました。 |
デジタルシネマにおけるCG合成制作工程へのコラボレーション・プラットフォームの応用
映画の上流工程である制作分野において、CG(Computer Graphics)合成の活用は日々高まっています。東映映画『男たちの大和/YAMATO』でのCG合成を現状の実例として課題を抽出し、NTT東日本の開発したコラボレーション・プラットフォームを適用した場合の制作効率化について説明します。 |
□主役登場 |
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