バックナンバー一覧 >> 2010 Vol.22 No.7 >> 特集 |
ライフログを活用することにより、ユーザの嗜好や生活スタイルに適したパーソナライズ化されたサービスを実現することが期待されている。本特集では、このようなライフログ活用サービスを構築するための基盤技術とその応用例とともに、ユーザの受容性を検討した社会科学的アプローチを紹介する。 |
ライフログ活用技術の動向と研究所の取り組み
最近ライフログという言葉をよく耳にするようになりました。本稿では、我々がライフログに期待することを述べた後に、ライフログを利用した現状のサービスを概観します。また、本特集で紹介する6つの記事の位置付けについて解説します。 |
PC操作履歴収集システム「メモリ・リトリーバ」
日常生活や業務で、Webからの情報収集等のPC操作の比重が増すにつれ、PC上の操作を自動的に取得し、サーバ上に収集して活用しようという動きが広まっています。本稿では我々が開発した、PC操作履歴収集システム「メモリ・リトリーバ」について、機能の特徴とその応用例について説明します。 |
ユーザの操作を記録し活用するライフログリモコン
ライフログを収集し活用する端末技術の実現に向けて、1人1つのマイリモコンにより個人ごとの操作ログを収集する概念と、マイリモコンを使う場面を想定したユーザインタフェースの設計事例を紹介します。 |
ストリーム型データ管理技術のライフログ蓄積処理への適用
本稿では、センシング機器や個人の携帯機器から時々刻々と生成されるさまざまなストリーム型のログ情報を追記型で受け付けて蓄積管理するとともに、ニアリアルタイムで各種処理を実行するための「分散データストリーム処理技術」について解説します。さらに本技術をライフログ活用サービス向けに適用した「ライフログ分散蓄積処理基盤」について紹介します。 |
ライフログ活用への社会科学的アプローチ
本稿では、ライフログを活用するために今後必要となるプライバシ保護の課題について説明します。法制度の状況を概観したのち、プライバシ保護の代表的な技術である匿名化技術と秘密計算技術の研究開発動向について示します。 |
ライフログを活用したレストランレコメンド
本稿では、ユーザの嗜好と行動履歴を活用し、TPOに合った店舗情報を提示するサービスを紹介します。本サービス実現のため、端末の操作履歴等からユーザ嗜好を自動的に把握する技術、GPSを用いてユーザが誰と一緒かを自動判定する技術、行動履歴から目的地を自動的に予測する技術等を開発しました。これらライフログ処理技術を実装し、スマートフォンユーザを対象としたレストランレコメンドシステムを構築、一般ユーザ向けのフィールド実験を実施しましたので紹介します。 |
医療分野におけるライフログ活用の展望
医療機関内で取得される医療情報に加え、日常の生活の中で取得されるさまざまなライフログを活用した、新たな医療・ヘルスケアサービスの創造が期待されています。本稿では、京都大学医学部附属病院と連携して進めている取り組みについて紹介します。 |
□主役登場 |
|