バックナンバー一覧 >> 2010 Vol.22 No.11 >> 特集 |
地球環境への社会の関心や企業経営に対する環境配慮への要望が高まる昨今、地球温暖化防止や、効率的で安全な循環型社会、環境保全などを実現するための技術が求められている。本特集では、NTT環境エネルギー研究所の環境負荷削減に向けた取り組みを紹介する。 |
グリーン社会の実現に向けた環境・エネルギー技術
グリーン社会の実現に向けたNTT環境エネルギー研究所の研究開発方針や取り組みについて紹介します。NTTグループの事業活動によるCO2排出と廃棄物を2050年でゼロにする技術の創出を目指して、Green ICT・Green Materials・Governance by Greenという3つのコンセプトで研究開発を進めています。 |
高電圧直流給電システムの導入に向けて
本稿では、高電圧直流給電(HVDC)システムの導入に向けた取り組みを紹介します。HVDCの本格的導入に向けた開発状況、標準化の取り組み、スムーズな初期導入に向けたマイグレーション装置の開発、および施工性の改善の取り組み等を紹介します。 |
EMC社内規格への取り組み
NTTグループでは、通信装置に対してEMC社内規格を適用し、エミッション(電磁妨害波)の抑制、イミュニティ(電磁妨害波耐力)や過電圧(雷等)耐力の向上を図っています。本稿では、EMC社内規格への取り組みの最近の動向として、エミッションTRおよび過電圧TRの改定、照明器具のエミッションTRの制定に関して紹介します。 |
エネルギーネットワーク最適化技術
多種・多数の設備によるエネルギー需給を効率良くマッチングさせ、環境負荷低減などの目的に応じた運用制御やシステム構築を実現するのが、エネルギーネットワーク最適化技術です。本稿では適用事例として、最適スケジューリングの実証研究とシステム構成のシミュレーション検討について紹介します。 |
CO2排出量の削減に向けたSOFC発電モジュールの開発
燃料電池の中でもっとも高い発電効率が期待できるSOFCを用いて、少ないエネルギーで発電に必要な温度を維持できるモジュールを開発することで、商用電力を使用するよりもCO2排出量を削減できる見通しを得ました。本稿では開発したモジュールを構成している発電素子、スタックの特性とモジュールの発電特性を紹介します。 |
電気通信用の構造物や装置に対する腐食防食技術の研究
本稿では、屋外に設置される電気通信用の設備・装置を中心に、腐食防食技術を開発する研究について紹介します。その手法は、材料側から個別の腐食メカニズムを解明するアプローチと、環境側から鳥瞰図的に平均的な腐食リスクを可視化しようとするアプローチからなります。これらについて、最新の成果を含めて解説します。 |
情報通信事業における資源投入量の分析技術
環境分野では、CO2排出の次に資源の消費が注目されると考えられています。本稿では、NTT環境エネルギー研究所にて開発した、情報通信企業の資源投入量を分析する技術について紹介します。この技術は、資源価格高騰による情報通信企業の調達コストの増加軽減策や環境負荷削減を検討する場合に、有効に役立てることができます。 |
NTTグループ省エネ性能ガイドラインの取り組み、およびグリーンR&Dの推進
NTTグループの環境負荷低減、電力コスト削減を目的に、ICT装置の電力消費効率の評価方法および目標基準を定めた「NTTグループ省エネ性能ガイドライン」を2010年4月に制定しました。また、これに伴い、「NTTグループグリーンR&Dガイドライン」配下の「研究開発成果グリーンアセスメント詳細ガイドライン」についても改訂しました。これら一連の取り組みの背景や状況について紹介します。 |
ICT利活用による環境負荷削減効果の"見える化"
地球温暖化問題は近年ますます深刻化していますが、ICTの進展はこの問題解決の一助となることが期待されており、ICT利活用による環境負荷削減効果を客観的に評価する手法等の国際標準化が求められています。本稿では、その評価手法の技術概要を紹介するとともに、「ICTと環境」に関する国際標準化活動について報告します。 |
□主役登場 |
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