バックナンバー一覧 >> 2011 Vol.23 No.6 >> 特集 |
NTTサイバーソリューション研究所内で活動するICTデザインセンタ(IDeC)では、NTTグループが提供するサービスについて、利用者が安心して簡単に利用できるよう、ICTサービスや社内業務の改善を支援している。本特集では、人間中心設計技法や人間・デザインにかかわる知見、改善事例などを紹介する。 |
ICTデザインセンタが目指すもの
分かりやすくユーザを迷わせないマニュアル、使って楽しいと思わせるサービス、人為エラーの発生を低減する工事手順書。これらはどのようにすればつくれるのでしょうか? NTTサイバーソリューション研究所内で活動するICTデザインセンタ(IDeC)は、人間中心設計や認知心理学のさまざまな技法を駆使し、「人に優しい情報通信」の実現に向け現場担当者とともに挑戦します。 |
Webアクセシビリティ診断技術
高齢社会を迎えた今の日本では、世代や障がいの有無を問わず、Webを利用して情報が得られること(Webアクセシビリティ)が近年ますます重要になっています。本稿ではWebアクセシビリティの概念とその問題を紹介します。さらに、アクセシビリティに配慮されたWebデザインであるかを判定する診断技術についても併せて紹介します。 |
シニア特性に配慮したICTサービスデザイン
ICTサービスによって、シニアの生活を支援し、より豊かにすることが期待されています。本稿ではシニアに優しいICTサービスを実現するために、シニアがWebを利用する際の主な問題を取り上げ、その原因となるシニアの特性について紹介します。 |
機器設定マニュアルのデザイン設計指針
NTTサイバーソリューション研究所内で活動するICTデザインセンタでは、一般家庭のユーザが自分でネットワーク機器を設置・設定できるよう、マニュアルのデザイン改良に取り組んでいます。本稿では、ユーザ実験を繰り返し行い、マニュアルデザインを改良し、実ユーザへ配布するマニュアルとして採用された事例について紹介します。 |
ネットワーク保守におけるヒューマンエラー削減の取り組み
本稿ではネットワークの保守作業を題材とした、ヒューマンエラー削減に向けた取り組みを紹介します。信頼性の高いネットワークを提供するためには、正確で間違いのない保守作業が要求されます。本取り組みでは、手順書を利用した保守作業を詳細に観察・分析することで、作業に潜むさまざまなリスク要因を抽出しました。 |
□主役登場 |
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近年、量子力学の原理に基づき伝送路における通信の究極的な安全を実現する量子暗号技術の研究がさかんに行われている。本特集ではNTT物性科学研究所における量子暗号技術の研究成果、および今後の取り組みについて紹介する。 |
量子暗号技術
量子暗号は量子力学の原理を用いて、通信路における最高度に安全な秘匿通信を実現する技術です。本稿では量子暗号技術全般に関して最近までの世界の研究動向とNTTでの研究の位置付けと現状を簡単に解説します。また本稿以降の記事では、ここで概観した技術の詳細を紹介します。 |
量子暗号の安全性
暗号とは第三者からの盗聴を防ぎながら正規ユーザ間で通信を行うことを目的としたものです。従来の暗号は原理的なレベルでも絶対的な安全を保障するものではありません。本稿では万人は決して自然法則には逆らえないということを利用した、原理的に絶対安全な量子暗号理論について解説します。 |
差動位相シフト量子鍵配送(DPS-QKD)実験
NTT物性科学基礎研究所では、オリジナルな量子鍵配送方式である差動位相シフト量子鍵配送(DPS-QKD)の研究開発に取り組んでいます。本稿では、本方式の概要、原理実証実験、プロトタイプシステムの開発および2010年10月に行われた東京QKDネットワークにおけるフィールド実験を紹介します。 |
通信波長帯光子の周波数変換と低雑音光子検出
NTTは量子鍵配送実験の長距離化・高速化への移行に対応する低雑音な通信波長帯光子検出デバイスを開発しました。擬似位相整合ニオブ酸リチウム導波路を用いて1550 nm帯の光子を近赤外域の光子に逐一変換し、近赤外域の高効率光子検出器で検出する方法を採用し、特に雑音特性の向上をねらいました。その結果、光子を逐一周波数変換する際の余剰雑音を大幅に低減することができました。 |
超伝導単一光子検出器
量子暗号通信では、情報の担い手に単一光子を利用するため単一光子検出器を必要とします。本稿ではNTT物性科学基礎研究所で開発を進めている超伝導ナノ細線を用いた高性能単一光子検出器の概要、および最近の進展や今後の展開について解説します。 |
量子もつれ光子対を用いた量子通信―量子情報の中継に向けて
量子暗号の通信距離をさらに増大し、大陸間規模の秘匿通信を実現するためには、量子もつれ状態を利用した量子情報の中継が必要であると考えられています。本稿では、量子もつれ光子対の発生と、それを用いた量子中継実現に向けたNTTの取り組みを紹介します。 |
□主役登場 |
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