バックナンバー一覧 >> 2014 Vol.26 No.1 >> 特集 |
東日本大震災以降のエネルギー需給のひっ迫やエネルギー単価の上昇により、エネルギーコストの低減が重要な経営課題となっている。本特集では、通信インフラのエネルギー設備のあるべき姿の実現に 向けた、NTTグループの研究開発技術を紹介する。 |
エネルギー効率向上に向けた環境エネルギー委員会の取り組み
地球環境問題から電力料金高騰に至るまで、NTTグループを取り巻く環境エネルギー分野の課題は多岐にわたります。本稿では、今後のトラフィック増に伴うICT電力の増加などにも順応し、安心・安全でつながり続けるサステナブルインフラの実現に向けて、NTT情報ネットワーク総合研究所に設けた環境エネルギー委員会での取り組みについて紹介します。 |
通信インフラを支える電源・空調技術
NTTグループ事業における消費電力の多くを占める通信機械室・データセンタの省電力化は、地球環境問題の観点からも電力コスト削減の観点からも重要な課題の1つです。本稿では、安心・安全につながり続けるサステナブルインフラの実現に向けた、環境エネルギー委員会における電源・空調関連技術にかかわる議論と、最近のR&D取り組み事例を紹介します。 |
情報通信用空調ソリューションの省エネルギー技術
NTTファシリティーズが開発した情報通信用空調ソリューションのFMACS-X hybridが2012年度の日本機械学会賞(技術)を受賞しました。さらにFTASCL-RS/Cが2012年度の日本冷凍空調学会賞・技術賞を受賞し ました。本稿では、学会賞を受賞した2 つの空調ソリューションの特徴を紹介します。また、FMACS-X hybridの開発時に行ったNTT東日本のデータセンタにおける運用評価の概要も併せて紹介します。 |
スマートオフィス・ビル実証実験プロジェクトの紹介
私たちはNTTグループの研究開発や、保有する種々の省エネ施策システムをオフィスビルに設置することで、実運用時の省エネ効果と有効性の確認や、ユーザビリティの評価を行っています。本稿では、実証実験で利用しているシステムの紹介を含め、現在までに明らかになった実証結果などを紹介します。 |
ネットワーク装置の省電力化技術とその応用 ―ONU ・無線LANスリープ技術
ブロードバンドサービスの普及に伴い、ネットワークのさまざまな場所に設置される通信装置によって消費される電力は増加しています。中でもユーザ宅に設置される装置の数は非常に多いため、ネットワーク全体の消費電力の大半を占めます。地球温暖化防止だけではなく、昨今では供給電力のひっ迫という背景からも、このような通信装置を省電力化することの重要性が増しています。本稿では、宅内に設置される通信装置の省電力化技術、および無線LANの省電力化技術を紹介します。 |
電磁環境問題からネットワーク装置を守るEMC技術
NTTでは、重大故障の防止施策として、通信機械室内の無線機器利用を禁止してきましたが、最近では無線機器を安全に利用できる条件を明確化し、保守業務を効率化したいという要望が高まっています。また、近年増加傾向にある落雷などの自然災害に強いネットワークの実現も求められています。本稿では、これらの課題に対する取り組みを紹介します。 |
□主役登場 |
|
光アクセス網技術の動向
NTTアクセスサービスシステム研究所第二推進プロジェクトでは、メディアネットワーク技術に関する実用化の研究開発に取り組んでいます。本稿では、第二推進プロジェクトの取り組みと最近の光アクセ ス網技術について紹介します。なお、本特集は2013年10月18日に開催された「つくばフォーラム2013」ワークショップでの講演を基に構成したものです。 |
将来ネットワークに貢献するワイヤレスアクセス
技術の研究開発動向
社会環境やサービス環境の変化を踏まえ、NTTではネットワーク競争力の徹底的強化を目標の1つに掲げています。ここでは将来ネットワークとしてさまざまな利用者が求める最適なユーザ・エクスペリエンスの提供を目指しています。本稿では、将来アクセス基盤実現のため、ワイヤレスアクセス技術として推進する周波数利用効率向上技術、省電力化技術、アンテナ・電波伝搬技術、衛星通信システム、および災 害対策無線システムの研究開発について紹介します。 |
今後のアクセスシステムはどうあるべ きか?
NTTアクセスサービスシステム研究所第一推進プロジェクトでは、アクセス系光伝送装置開発を中心とした光アクセス基盤のR&Dに取り組んでいます。本稿では、これまで開発してきた光伝送技術の紹介、 および社会環境変化を考慮した今後のアクセスシステム開発のあるべき姿について述べます。 |