バックナンバー一覧 >> 2015 Vol.27 No.7 >> 特集 |
近年、ネットワークの使われ方の多様化や複雑化・大規模化に伴い、個々の要素を完全に掌握する既存のネットワーク技術だけでは対応が困難となっている。本特集では、NTTネットワーク基盤技術研究所で取り組んでいる、異分野の新技術を交えた学際的アプローチであるネットワーク科学の基礎理論、およびネットワーク科学の応用として、サービス事業者やエンドユーザにネットワークをより賢く使ってもらうためのコア技術について紹介する。 |
学際的アプローチにより複雑化するネットワーク の課題解決に向けて
これからのネットワークでは、コスト削減と収益力の強化を継続すると同時に、サービス事業者やエンドユーザに、ネットワークをより賢く使っていただくことが重要であると考えています。一方で、ネットワークの使われ方の多様化や複雑化・大規模化に伴い、個々の要素を完全に掌握する既存のネットワーク技術だけでは対応が困難となっています。NTTネットワーク基盤技術研究所では、既存のネットワーク技術だけでなく異分野の新技術も交えた学際的アプローチであるネットワーク科学の研究開発に取り組んでいます。本稿では、ネットワーク科学の研究開発の取り組みの概要を紹介します。 |
ネットワーク科学の基礎理論 — ネットワークと空間特性・空間情報
NTTネットワーク基盤技術研究所ではネットワークを支える新たな理論を研究しており、特にネットワークが扱う空間的情報を当面のターゲットとしています。本稿では積分幾何に基づく幾何確率の評価、およびそれに基づく新たなネットワーク特性の設計・制御について紹介します。 |
ユーザ体感品質を最適化する QoE-centricオペレーション
NTTネットワーク基盤技術研究所では、多様なサービスに対するユーザ体感品質(QoE: Quality of Experience)に対する評価指標を規定し、サー ビス提供中に監視可能な情報を用いてQoEを最適化する「QoE-centricオペレーション」に取り組んでいます。本稿ではその要素技術について紹介します。 |
高品質・低コストの実現に向けたプロアクティブな ネットワーク制御
仮想化技術をネットワークに導入することで、プロアクティブなリソース最適化による輻輳などの事前回避や、ネットワーク利用効率向上による設備コスト削減が期待されています。本稿では、プロアクティブなネットワーク制御に向けた生成メカニズムを考慮したトラフィック予測と予測外れに耐性のある制御について紹介します。 |
将来ネットワークの実現に向けた Analytics-basedオペレーション
NTTネットワーク基盤技術研究所では、将来ネットワークの実現に向けて、ネットワーク内外から得られる装置ログ、トラフィック、トラブルチケットなどのデータ分析、およびネットワーク故障対応の迅速化・正確化・省力化に取り組んでいます。本稿では「Analytics-basedオペレーション」の要素技術について紹介します。 |
□主役登場 |
|