バックナンバー一覧 >> 2018 Vol.30 No.2 >> R&Dホットコーナー |
一般に衛星通信は通信衛星を用いることで全国あらゆる場所で簡単に通信ネットワークを構築できる利点があります。NTTグループでは光ファイバ・携帯電話など地上インフラ整備が困難な離島・海上地域や自然災害などで一時的に避難を余儀なくされる被災地域の通信手段として衛星通信を活用するとともに、一層の効率化、高度化をめざし研究開発を推進しています。ここでは、離島衛星通信および災害対策衛星通信において、衛星中継器の利用効率向上と保守運用性の向上の実現に向けて開発した「衛星回線終端装置COM-U」について紹介します。 |
警察や消防などの緊急機関へ接続する緊急通報は、日本をはじめ各国で通信キャリアによる提供が義務付けられています。また、近年のモバイル技術のめざましい発展による通信の利用形態の変化に伴い、新たな緊急通報システムの研究開発が行われ、それらの技術・方式にかかわる標準化も活発に行われています。ここでは緊急通報の仕組みから、3GPP(3rd Generation Partnership Project)における標準化議論の最新動向を紹介するとともに、通信キャリアのIP電話網間のIP相互接続時に緊急通報を可能とするNTTの国際・国内標準化活動について紹介します。 |