バックナンバー一覧 >> 2004 Vol.16 No.10 >> 特集 |
光ファイバアンプは、ネットワークの大規模化、高機能化に必須なデバイスである。本特集では、光ファイバ増幅技術の全体像と、NTTフォトニクス研究所で開発している広帯域希土類添加ファイバ増幅技術、および広帯域テルライトラマン増幅技術の概要について紹介する。 |
広帯域光ファイバ増幅技術の概要
光ファイバアンプは、通信システムの大規模化および高機能化を進めるうえで重要なデバイスであり、特に長距離伝送系ではネットワークの運用波長域を決定するキーデバイスです。本稿では、 Er 3+ 添加ファイバアンプ(EDFA)に代表される希土類添加ファイバアンプとファイバラマンアンプの光ファイバアンプの広帯域化技術の概要を紹介します。 |
広帯域希土類添加ファイバ増幅技術――C帯、L帯の広帯域化
テルライトファイバを用いることで、 Er 3+ 添加ファイバアンプ(EDFA)の広帯域化が図れます。ここでは、C〜L帯にわたる広い波長域(1535-1605nm)をカバーするEDFAや、L帯に50nmの増幅帯域(1560-1610nm)を有するEDFAの増幅特性と、このEDFAを用いた遠隔励起EDFA/分布ラマン増幅・ハイブリッド増幅中継システムの伝送実験結果について紹介します。 |
広帯域希土類添加ファイバ増幅技術――O帯、S帯増幅技術
近い将来の実現が予想される数 Tbit/s以上の超大容量DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)伝送や広帯域CWDM(Coarse Wavelength Division Multiplexing)伝送あるいはアクセス・LANネットワークに対応するためには、希土類添加光ファイバアンプの増幅帯域をC帯(1530-1565nm)あるいはL帯(1565-1625nm)以外まで拡大する必要があります。ここでは、新規波長増幅技術として、O帯(1260-1360nm)増幅技術、S帯(1460-1530nm)増幅技術を紹介します。さらに、S帯増幅技術をベースに開発した広帯域CWDM伝送用ファイバアンプについても併せて紹介します。 |
テルライトラマンアンプ
光ファイバアンプの帯域拡大は、将来を見通した光通信システムの大規模化・高機能化を進めるうえで鍵となる技術です。 NTTフォトニクス研究所では、新規に開発したテルライトファイバを用いたファイバラマンアンプにより、従来実現不可能であった、100nm以上にわたる広帯域一括増幅が可能な光アンプの開発を進めています。 |
□主役登場 |
光ファイバアンプの超広帯域化への挑戦
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