バックナンバー一覧 >> 2008 Vol.20 No.10 >> 特集 |
NTT物性科学基礎研究所では科学技術における革新的なコンセプトの創出を目指してさまざまな基礎研究を行っている。本特集では超高Q値フォトニック結晶微小光共振器、量子状態実空間観察、および微細パタン転写技術の最新研究結果を紹介する。 |
超高Q値フォトニック結晶微小光共振器による光の捕捉と遅延
フォトニック結晶微小光共振器を用いると、1µm3にも満たない微小な空間に光をナノ秒もの間封じ込めることができます。光を微小空間に強く閉じ込めることは全光信号処理で重要となる光と物質の相互作用を強めるためにも極めて重要です。また小型光遅延線の実現にも近づきます。光閉じ込めの直接時間領域観測に関して解説します。 |
半導体デバイス中の量子状態実空間観測
電子波の干渉、量子閉じ込め、トンネル効果といった量子力学の基本現象を、半導体で作製した人工ポテンシャル構造と走査トンネル顕微鏡を用いて、ナノメートルスケールで実空間観測・可視化する技術について解説します。 |
新しい微細パタン転写技術
ミクロン以下の微細構造を効率よく作製するために、金型(モールド)を使って微細パタンを複製する、ナノインプリント技術が注目されています。ナノ電極リソグラフィは電気化学反応を利用する新しいナノインプリント技術で、化学的にパタンを転写する「ケミカル・ナノインプリント」の1つといえるものです。本稿では、その特徴や新しいモールドの検討、およびナノインプリント装置の開発について紹介します。 |
□主役登場 |
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