バックナンバー一覧 >> 2011 Vol.23 No.10 >> 特集 |
NTT情報流通プラットフォーム研究所では社会基盤インフラで活用を目指したクラウドコンピューティングの研究開発を進めている。本特集では、その目指す方向性と取り組み、実現技術、技術展開の一事例を紹介する。 |
社会基盤クラウド実現に向けたNTTグループの取り組み
ICT分野における大きな潮流であるクラウドは、今後広く社会基盤を支える中核技術として発展が期待されています。本稿では、クラウドの外部動向について概観した後、NTTグループの目指すクラウドの方向性と、その実現を支えるNTT R&Dの取り組み、さらには主な技術開発の概要について紹介します。 |
クラウドオペレーションを支えるプロビジョニング基盤の開発
クラウドでは、利用者からの要求に応じて計算リソースが提供されます。そのため、要求に応じて動的に資源を提供し、提供された資源の正常動作を管理する機能(管理系機能)が重要です。本稿では、NTT情報流通プラットフォーム研究所で開発中のCBoC(Common IT Bases over Cloud Computing)のうち、管理系機能の主要構成要素であるプロビジョニング基盤について解説します。 |
大量データ分析のための大規模分散処理基盤の開発
スケールアウト可能なクラウド技術により大量データの分析が可能になり、属性に合わせたレコメンデーション情報の提供などの付加価値を創出する新しいサービスが登場してきました。本稿では、大規模データ処理により実現されるサービスと、大規模分散処理基盤の開発やシステム設計・構築で培った技術について紹介します。 |
クラウドサービスを支えるネットワーク仮想化技術
近年、サーバの仮想化技術の進歩・成熟により、クラウドによるサービスの提供や企業ネットワークにおけるサーバ統合がさかんに行われています。このクラウドを効果的、効率的に構築・運用するために必要なネットワークの仮想化技術については、一通りの技術が出そろってきたところです。本稿では、クラウド環境における最近のネットワーク仮想化技術の動向とその応用分野について紹介します。 |
クラウドトレーサビリティ(CBoC TRX)
クラウドサービスの経過や運用が見えないことによる利用者の不安や懸念を払拭するため、一連の流れを可視化するクラウド・フォレンジクスサービスと、それを実現するトレーサビリティ基盤を紹介します。本基盤は、さまざまな機能を追加、差し替えできるアーキテクチャにより、証跡能力を持つ複数種類の大量ログを保管・連結して事実を可視化します。 |
OpenStackの試用サービス「FreeCloud」への取り組み
オープンソースのクラウド管理基盤であるOpenStackが注目を集めています。本稿では、OpenStackの運用性向上、運用ツール拡充を目的としたOpenStackの試用サービス「FreeCloud」へのNTT研究所の取り組みを紹介します。 |
□主役登場 |
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