特集

進化する脅威とこれからのサイバーセキュリティ
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近年のサイバー攻撃は大規模かつ複合的なものに進化しているとともに、攻撃対象もクラウド、スマートフォン、産業用システム等と多岐にわたり、社会全体への重大な影響が懸念されている。本特集では、そのような環境の変化に対応したNTT研究所のセキュリティ研究開発の取り組みについて紹介する。


新たなサイバー攻撃の出現と今後のセキュリティ研究開発の方向性
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◆執筆者 松野 徹+1/川村 亨+1/大久保 一彦+2/小林 秀承+2/高橋 克巳+2/栢口 茂+2
◆所属 +1 NTT研究企画部門
+2 NTTセキュアプラットフォーム研究所

近年のサイバー攻撃は大規模かつ複合的なものに進化しており、攻撃対象もクラウド、スマートフォン、産業用システムなどに拡大、社会全体に重大な影響が懸念される事態となっています。NTT研究所では通信事業者の観点から、既存技術では防ぎきれないサイバー攻撃への対策領域に向けた研究開発を進めています。


進化するマルウェア等によるサイバー攻撃の検知・解析・対策技術
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◆執筆者 針生 剛男/秋山 満昭/青木 一史/八木 毅/岩村 誠/倉上 弘
◆所属 NTTセキュアプラットフォーム研究所

本稿では、主にマルウェア(悪意あるソフトウェア)による攻撃動向を概説し、マルウェア感染を検知して感染の原因となる通信先を特定する検知技術や、マルウェアの機能の特徴を抽出する解析技術について解説します。さらに、検知・解析した情報をブラックリスト化して、攻撃をネットワーク上で防御する対策技術に活用する取り組み、およびネットワーク機器等のログから攻撃の痕跡を発見する分析技術について紹介します。


クラウド時代における情報の保護と利活用の両立を実現する暗号技術
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◆執筆者 冨士 仁/藤岡 淳/小林 鉄太郎/千田 浩司/星野 文学/宮澤 俊之/鈴木 幸太郎
◆所属 NTTセキュアプラットフォーム研究所

クラウド上に収集・保管された企業や個人の重要な情報を漏洩や改ざんから保護することは大きな課題ですが、その一方で、クラウド上の膨大な情報を安全かつ自在に活用できる環境を整えることも必要です。本稿では、NTT研究所における取り組みとして、プライバシにかかわる情報を秘匿したまま統計情報などを活用することができる秘密計算技術と、クラウドストレージなどにおけるデータ保護・情報漏洩防止のための技術であるインテリジェント暗号、クラウド鍵管理型暗号、認証鍵交換方式について紹介します。


安心・安全ブランド向上に資するセキュリティオペレーション強化の取り組み
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◆執筆者 種茂 文之/林 郁也/谷川 真樹/安部 剛
◆所属 NTTセキュアプラットフォーム研究所

特定の組織や個人を標的とするAPT攻撃など高度化するサイバー攻撃に対して迅速・柔軟なセキュリティ対応を実施する組織であるCSIRT(シーサート)が、世界的に重要な位置付けになってきています。NTT研究所ではNTTグループのCSIRTとして早期にNTT-CERTを立ち上げ活動してきました。本稿では、NTT-CERTにおけるこれまでの取り組みと、セキュリティ対応強化に向けて取り組みを開始したセキュリティリサーチ機能について紹介します。


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