バックナンバー一覧 >> 2014 Vol.26 No.7 >> 特集 |
近年、社会インフラの劣化や保全業務のBPOなど建物・設備の設計〜保守までの総合サービスを求めるニーズが高まっている。本特集では、NTTファシリティーズ研究開発本部が注力している給電・空調技術、エネルギーマネジメント技術、建築構造技術などについて、アクティビティを紹介する。 |
「ICT×電力×建築」の技術融合への取り組みと研究開発新拠点
NTTファシリティーズは創立当初より研究開発組織を持ち、電力技術と建築技術にICTを掛け合わせた融合技術を磨いてきました。2014年7月に新しい研究開発拠点がオープンするのに合わせ、私たちの研究開発概要を改めて紹介するとともに、本稿では研究開発本部移転プロジェクトのねらい、新拠点で行う技術融合の取り組みについても紹介します。 |
情報通信分野における給電技術・空調技術
情報通信分野の消費電力低減という課題に対し、NTTファシリティーズでは、給電・空調分野において、高効率電源装置、高効率空調装置などの装置レベルから、高電圧直流(HVDC: High-Voltage Direct Current)給電システム、タスクアンビエント空調システムなどのシステムレベルまで、戦略的に技術開発を行ってきました。本稿では、当社の給電技術および空調技術を紹介するとともに、さらなる消費電力低減に向けた今後の取り組みとして、ICT・給電・空調連係制御技術を紹介します。 |
スマートコミュニティにおけるエネルギーマネジメント技術
地球温暖化防止の観点だけでなく、東日本大震災以降、電力需給の安定化や高騰するエネルギー料金の低減のために各所でさまざまな省エネルギーの努力が行われています。その有効な解決手段の1 つとして、スマートコミュニティの構築・整備が進んでいます。スマートコミュニティでは、電力だけでなく、熱や未利用エネルギーも含めたエネルギーの統合管理を、住宅や業務用ビルなどさまざまな施設に対し実現する必要があります。本稿では、スマートコミュニティの課題や、実用化に向けた要素技術の紹介、およびその実例を概説します。 |
環境に配慮した建物技術
近年の環境意識の社会的高揚と行政の取り組みは、企業活動において環境配慮の努力を当然のものとしています。特に活動過程で環境影響の極めて大きい建築建設業においては、環境配慮の努力は不可欠です。建物を構成するさまざまな要素に対して省エネルギーな設計、運用と製造過程でのCO2削減の努力がなされる中、本稿では建築と電力の技術について設計から運用まで手掛けるNTTファシリティーズの融合領域技術による、さらなる環境配慮を指向した取り組みを紹介します。 |
観測・実験・解析に基づく地震防災技術
NTTファシリティーズでは、信頼性の高い情報通信基盤を提供するため、観測・実験・解析の3つの耐震技術を独自に確立し、進化させてきました。そして、リジリエント(防災力のある)な社会を実現するため、これらの耐震技術をさらに進化させつつ相互に連携させることにより、新たな地震防災技術の開発に取り組んでいます。本稿では、NTTファシリティーズにおける各耐震技術の概要と、近年開発に注力している構造ヘルスモニタリング技術について紹介します。 |
建物・設備データの活用技術
NTTファシリティーズでは長年にわたる通信用電源・空調設備、および建物に関する企画・設計・構築・維持管理業務を実施する中で、大量のデータを蓄積してきました。近年ではこれらのデータを活用し、故障対応の効率化・迅速化や建物・設備の劣化・故障予測に応用する技術開発を実施しています。本稿ではこれら建物・設備に関するデータ活用の取り組みを紹介します。 |
□主役登場 |
|