バックナンバー一覧 >> 2017 Vol.29 No.1 >> 特集 |
第4世代移動体通信やWi-Fiの普及、IoTへの利用拡大に伴い、今後の無線アクセスにおいては、「大容量化」に加え、「高収容」と「高信頼・低遅延」への対応を多様な無線アクセスを組み合わせて実現していく必要がある。本特集では、これらの要件を満たし、あらゆる人・モノが無線でつながり、生活と産業を支える社会インフラとなるネットワークの実現に向けた、NTTグループの無線アクセスへの取り組みについて紹介する。 |
拡大する無線利用に向けた多様な周波数帯を活用した無線アクセス高度化への取り組み
携帯電話やスマートフォンなど人々の日常生活における無線利用に加え、IoT(Internet of Things)の進展で社会のさまざまな産業にてモノの無線利用が広がる将来では、多様な周波数帯の無線通信を利用していくことが重要です。これまでに利用されてきた周波数帯の効率的利用とともに、未開拓のEHF帯(ミリ波)の利用が検討されています。本稿では、第5世代移動通信システム(5G)をめざした取り組み、無線LANの高度化に関する取り組み、あらゆる分野に利用されるIoTに向けた取り組みを紹介します。 |
2020年までの5G導入に向けた標準化動向
現在、2020年もしくはそれより早いタイミングでの第5世代移動通信システム(5G)の導入への期待が世界的に高まっており、各国で5Gの実証実験に向けた活動が盛んに行われています。また、移動通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、2015年9月に5Gのワークショップ(3GPP RAN Workshop on 5G)が開催され、これを皮切りに5Gの新無線インタフェース規格についての標準化議論が開始されています。本稿では、2020年までの5G導入に向けたアプローチと標準化動向について紹介します。 |
無線LANの最新動向と協調無線LAN技術
NTTアクセスサービスシステム研究所では、家庭や企業、公共スペースなどで普及が進む無線LAN技術の研究開発に取り組んでいます。本稿では無線LANの標準化動向、スタジアムなどの高密度無線LAN環境において干渉問題を解決する協調無線LAN技術、および第5世代移動通信システム(5G)の実現に向けたセルラ網への無線LANの融合について紹介します。 |
モノ向け利用を加速する広域無線アクセスへの取り組み
現在、さまざまなモノがインターネットに接続するIoT(Internet of Things)が注目されています。NTTではこれまでIoTサービスの実現に向けて、研究開発や実証実験などさまざまな取り組みを行っています。本稿ではIoT/M2M(Machine to Machine)サービスの要求条件および近年注目を集めているLPWA(Low Power Wide Area)の概要について述べるとともに、NTT西日本で実施中のLPWAを活用したフィールドトライアルと、NTT未来ねっと研究所で取り組んでいる広域・高収容な無線中継システムについて紹介します。 |
多様な周波数帯を活用した性能拡大に向けた取り組み
IoT(Internet of Things)に向けた無線通信システムとして、機器が取得した動画データなどを瞬時転送する大容量化とともに、瞬時の遠隔制御が可能な低遅延・高信頼化が必要です。本稿ではその実現に向けた、新たな周波数帯の活用と無線技術について、NTT未来ねっと研究所の取り組みを紹介します。 |
□主役登場 |
|