2017 Vol.29 No.3

特集

将来の大容量光ネットワークを支える空間多重光通信技術の最先端

既存光ファイバの伝送限界は100Tbit/sで顕在化すると予測され、新たな伝送基盤技術の研究開発が急務となっている。本特集では、その候補技術として世界的に注目されている高密度空間分割多重光通信技術に関し、NTTの世界最先端の取り組みを紹介する。

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挑戦する研究者たち
蓄積された経験と外部からの刺激の「接点を意識」する
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現在、日本のデータ通信は、2.5Tbit/sを超え、2020年代の後半には10Pbit/sを上回るデータ通信需要が生じると予想されています。また、この予測を受け、既存の光ファイバの伝送容量限界が顕在化するのではとの懸念が広がっています。間近に迫る懸念の打破に挑むNTTアクセスサービスシステム研究所の中島和秀特別研究員に、最新の研究成果と研究者としての姿勢を伺いました。
 
グループ企業探訪 株式会社ハレックス
最底辺のインフラは地形と気象
ビッグデータを活用して企業の業務課題の解決に挑む

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ハレックスは、NTTグループ唯一のIT先導型の気象情報会社だ。気象情報ビジネスの需要が世界的に高まりつつある中、同社は総合気象情報会社として異彩を放っている。気象とITをどのように融合させているのか。同社の越智正昭社長にお話を伺った。


   
from NTTデータ
レガシーシステムを次のステップへ躍進させるための開発アプローチ
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長期間にわたり維持保守されてきたレガシーシステムを再構築する際に必要なツールやノウハウを結集し、最適かつ確実なシステム更改を実現する開発アプローチとして、レガシーモダナイゼーションソリューションを整備しました。本ソリューションを適用してシステムを更改することにより、単なる移行ではなく新たなサービスを生み出す起点となることをめざしています。
 
from NTTコムウェア
TVとウェアラブル活動量計を活用した新しい介護予防運動サービス
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大切な人にずっと元気なままでいてほしい―高齢化社会が進む今、お年寄りが健康に暮らせる期間をできるだけ長くする介護予防は、身近な課題となっています。NTTコムウェアはフィットネス会社およびNTTグループと共同でICTを用いた「日々の生活に溶け込む」「続けられる」をテーマとした介護予防運動サービスを検討しています。生活空間であるリビングのTVを用い、ご高齢の方でも簡単に利用できるサービスを、福岡県みやま市におけるトライアル事例を交えて紹介します。


   
世界に誇れる研究開発成果
光送信器の広帯域化に向けた帯域ダブラ技術
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光通信システムのさらなる大容量化に向けて、多値変調方式の導入と併せてシンボルレート(変調速度)を高速化する検討が現在精力的に進められています。NTT研究所では、アナログマルチプレクサと前置デジタル信号処理による帯域ダブラ技術を新たに発案し、CMOSを用いたデジタル−アナログ変換器(DAC: Digital-to-Analog Converter)、ひいては光送信器の帯域を2倍化することに成功しました。さらに本技術の適用により、世界初の250Gbit/s IMDD伝送および100Gbaud級の長距離デジタルコヒーレント伝送にも成功し、提案技術の有用性を示しました。ここでは、新たに提案した帯域ダブラ技術について紹介します。
 
世界に誇れる研究開発成果
光子と人工原子から成る安定な分子状態を発見
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NTT物性科学基礎研究所、情報通信研究機構、カタール環境エネルギー研究所は、超伝導人工原子とマイクロ波光子の相互作用の強さを変える実験を行い、人工原子に光子がまとわり付いた分子のような新しい最低エネルギー状態(基底状態)が存在することを確認しました。本研究は、従来に比べて桁違いに広いエネルギー範囲で物質と光の相互作用を操ることができるため、量子通信、量子計算、次世代超高精度原子時計の開発など、量子技術分野への応用が期待されます。


   
Event Reports
「DOCOMO R&D Open House 2016」開催報告
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NTTドコモは2016年11月17、18日の2日間にわたり、NTTドコモおよびNTTグループの最新の研究開発成果を紹介する「DOCOMO R&D Open House 2016」をドコモR&Dセンタ(神奈川県横須賀市)にて開催しました。ここでは、本イベントの開催模様を紹介します。
 
グローバルスタンダード最前線
研究所技術のグローバル展開をめざした
Dimension Data Asia Pacific社との連携

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昨今、ネットワークシステム開発の分野ではNFV(Network Functions Virtualization)/SDN(Software Defined Networking)に注目が集まり、標準化を含めた技術の実用化のプロセスが変化しています。その中で、新技術を実用化するための他キャリアとの連携や、機能構成の粒度が小さくなっていく中でのインテグレータの役割がその重要性を増しています。ここでは、NTT情報ネットワーク総合研究所におけるDimension Data社と連携した研究所成果のグローバル展開活動について紹介します。


   
Focus on the News
車いす利用者への道案内に必要な、段差や階段などのないバリアフリー情報を専門知識がない人でも簡単に収集可能な技術
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