バックナンバー一覧 >> 2018 Vol.30 No.6 >> 特集 |
ここ数年のAI(人工知能)技術は、コンタクトセンタの業務支援やスマートスピーカなどとして、着実に私たちの業務や社会生活をサポートし始めている。本特集では、お客さまが求めるサービスを実現していくためのNTTのAI技術の取り組みを紹介する。 |
お客さまの願いをかなえるAIサービスに向けて ─社会実装の進む、corevo®の技術
ここ数年のAI(人工知能)技術は、コンタクトセンタの業務支援やスマートスピーカなどとして、着実に私たちの業務や社会生活をサポートし始めています。本稿では、家庭の中での音声コミュニケーションシステムの利用や医療におけるAIの活用など、現実社会の中でAIを効果的に活用するための技術、現実社会の中でより多くデータを集めてAIの精度を向上させるための高速化技術を例に、現実社会の中でお客さまが求めるサービスを実現していくための、NTTのAI技術の取り組みを紹介します。 |
遠隔音声認識強化に向けたさまざまな取り組みとその成果
NTTメディアインテリジェンス研究所ではクリーンデータを基にしたさまざまな疑似データの生成や、実際の環境で音声を再生し、それを再収録する再生収録等の手法で1万5000時間以上のデータを集め、それに適した学習パラメータの検討や音声区間検出の強化も合わせることによって、近接・遠隔両条件で43%以上の誤り削減率を達成しました。本稿では、遠隔音声を頑健に認識するためのさまざまな取り組みについて紹介します。 |
車載カメラを用いた効率的な点検のためのマンホール鉄蓋劣化度推定技術
近年、インフラ設備の老朽化や専門知識を持った点検人員の不足等に伴ってAI(人工知能)やロボット技術を用いた点検の効率化がさかんに取り組まれており、NTTでもNTTグループで保有するインフラ設備を主な対象としてさまざまな技術開発が行われています。本稿では特にマンホールの蓋の点検に着目し、車載カメラを用いてマンホール鉄蓋を安全かつ効率的に点検するための技術を紹介します。 |
医療健康支援技術の研究開発と糖尿病患者の血糖コントロール不良予測への適用
NTTでは、AI(人工知能)で医療・健康等データを分析し、健康維持に資する効果的かつ効率的な介入を支援する、医療健康支援技術に取り組んでいます。本稿では、医療・健康等データの「データがまばら」という課題を解決する、欠損の影響を抑制した特徴抽出手法について説明します。また、東京大学医学部附属病院(東大病院)と共同で糖尿病治療の課題の1つである患者の血糖コントロール不良予測へこの手法を適用した事例を紹介します。 |
健康支援サービスの実現に向けた生体信号解析技術
NTTは、「便利」だけではなく「心地良い」社会の創造に向けて、本人も十分に意識できていない身体状態や心的状態を適切に理解する、Heart-Touching-AIの研究開発に取り組んでいます。本稿では、hitoe®ウェアなどのウェア型心電計測デバイスを活用して人間の身体状態や心的状態を推定する「生体信号解析技術」を題材に、従来技術の課題と、高精度化に向けたNTTの取り組みについて紹介します。 |
深層学習のための先進的な学習技術
NTTではAI(人工知能)活用を重要な戦略の1つとして位置付けています。NTTソフトウェアイノベーションセンタではAIの中でも中心的な役割を担う深層学習のアルゴリズムの研究開発に取り組んできました。本稿ではその中でも学習の高速化と安定化を実現するアルゴリズムの概要、および検証活動について紹介します。 |
ニューラル機械翻訳によるサービス創造に向けた取り組み
深層学習技術を取り込んだニューラル機械翻訳の登場により、機械翻訳はこの1〜2年で急速に精度が向上し、実際に活用される場面が増えつつあります。NTTメディアインテリジェンス研究所では、ニューラル機械翻訳を活用した新サービスの創造・強化をめざした研究開発に取り組んでいます。本稿では、ニューラル機械翻訳の概要と、サービス化における技術的なポイントについて紹介します。 |
群集誘導のための人流予測技術
NTT研究所では観測される不完全なデータから、場の時空間モデルを学習することで、オリンピックのように事前の学習が困難な大規模人流の誘導の実現をめざしています。本稿では、人流誘導に必要な、混雑リスクを事前に予測するための「時空間変数オンライン予測技術」と、技術の活用に向けた研究開発の取り組みについて紹介します。 |
□主役登場 |
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