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「AI開発プロセス」を体系的に整理し,AI案件への試行適用を開始

NTTデータ(NTTデータ)は、「AI開発プロセス」を策定し、2020年7月より当社が行うすべてのAI案件への試行適用を開始しました。

AI開発プロセスは、AIが組み込まれたシステム(AIシステム)の開発における共通的な工程を体系化して定義したもので、全社での300以上のユースケースを基に策定されました。AI開発プロセスには、AIシステムの総合的な品質保証を念頭において、社会的に求められる倫理、コンプライアンス上のチェック観点や、AIシステム開発において重要となるデータの事前加工や品質管理に関するノウハウが組み込まれています。本プロセスを適用することで、性能、拡張性、セキュリティ、プライバシなど総合的な観点から、お客さまが安心して利用できるAIシステムを実現します。

本試行適用ではまず日本国内におけるAI案件を対象とし、有効性が確認された後グローバルでの展開も視野に検討を進めます。また本プロセスの策定を主導するAI CoE(Center of Excellence)の活動を通して、2022年度末までにAIシステムの開発体制を3000人規模に増強することで、NTTデータにおけるAI案件の推進力を強化します。

 

背 景

AIが組み込まれたシステムが急速に普及しつつある今、AI固有の特性により、これまでのシステム開発とは異なる課題が明らかになりつつあります。AIシステム開発においては、AIモデルの構築が重要な要素となります。効果的なAIモデルの構築には、データの取り扱いに関する知識や機械学習の知識等、多くの専門知識が必要となり、これまでのシステム開発とは異なる領域の知識を持った技術者が必要となります。またAIモデルの構築には、最適化のために多くの繰り返し試行が必要となるなど、従来のシステム開発とは異なる工程が必要になります。

このたび、NTTデータは、AIが組み込まれたシステム開発における共通的な工程を体系化して「AI開発プロセス」として標準化しAI案件に適用します。これにより、お客さまが安心して利用できるシステムの提供を実現します。

概要(特長)

AI開発プロセスは、AIシステム開発において必要となる役割、タスク、成果物を体系的に整理し、標準的な開発手順およびプロジェクト管理手順として定義したものです。本プロセスは、以下のような特長を持っています。

・NTTデータAI&IoT事業部を中心として全社での300以上のユースケースを基に策定、実績に基づく知見を活用した効率的な開発を実現

・AIモデルや学習用データセットの構成管理、品質管理など、AI固有の管理観点が盛り込まれているため、プロジェクトにおける問題の発生を防止し、より信頼のおけるAIシステムの開発が可能

・AIシステム開発において特に重要となるデータの取り扱いに着目、長年データ加工や統合に携わる専門家の知見を盛り込み、データ整理、前処理、AIモデル構築といった一連のプロセスを円滑に実施可能

今後について

今後NTTデータは、AI CoEを通じてAI開発プロセスを技術者に展開し、2020年7月以降のすべてのAI案件にAI開発プロセスの試行適用を開始します。本試行適用ではまず日本国内におけるAI案件を対象とし、有効性が確認された後グローバルでの展開も視野に検討を進めます。AI開発プロセスに記載された内容は試行適用結果やプロジェクト傾向を受けて定期的に見直し、継続的に拡充、更新していきます。またAI CoEの活動を通じて本プロセスを活用できる人材を育成して、2022年度末までにAIシステムの開発体制を3000人規模に増強することで、NTTデータにおけるAI案件の推進力を強化します。

問い合わせ先

NTTデータ
広報部
TEL 050-3644-3022
URL https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2020/063000/