特集 2025年日本国際博覧会とNTT R&D 本特集では、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)におけるNTT研究所の取り組みについて、 NTTパビリオン関連を中心に最新の技術、およびその活用方法等について紹介する。 詳しく見る 特集 知の交響で人と情報に迫り未来を描く NTTコミュニケーション科学基礎研究所(CS研)では、人と人、人とコンピュータとの間の「こころまで伝わるコミュニケーション」の実現をめざし、「人を深く理解し極める」人間科学の研究および、「人の能力に迫り凌駕する」情報科学の研究に取り組んでいる。本特集では、CS研の最近の基礎研究成果について紹介する。 詳しく見る For the Future 新たなデジタル社会を切り拓く「光電融合」:世界で開発が加速-前編- デジタル社会の急速な進展に伴い、データ処理量は急激に増加している中で、従来の電気信号だけに依存した情報処理技術は物理的限界に直面しています。光と電気の特性を融合させることで通信・コンピューティングの高速化と低消費電力化を同時に実現する「光電融合技術」が注目されています。国内外で注目されている背景、その主要技術と期待されている利用シーンについて解説します。 詳しく見る 特別企画 標準化・知的財産の一体的活用の戦略的な取り組みで知財経営を積極的に推進 NTTドコモは、知的財産(知財)の取り組みである「標準化と知財の一体的活用」の功績が認められ、「内閣総理大臣感謝状」を通信企業としては初めて受賞しました。本件の内閣総理大臣感謝状は、2025年が産業財産権制度140周年の節目にあたることから、産業財産権制度の普及・発展に極めて顕著な功労や功績があった企業などに特別に贈呈されたものです。本稿では、本賞の対象となった「標準化と知財の一体的活用」の取り組みについて紹介します。 詳しく見る 挑戦する研究者たち セキュリティに関する人間中心・オフェンシブ・社会技術的観点から、認知にかかわる脅威に対抗する「コグニティブセキュリティ」の確立に向けて取り組む 最近、ランサムウェアによる情報流出、DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃による交通機関混乱、生成AI(人工知能)悪用の不正プログラムによる偽契約・転売、SQLインジェクション攻撃や不正アクセスによるデータ改ざん、ディープフェイクを悪用した詐欺等、サイバー攻撃による被害が国内外で発生しています。こうした被害に遭遇しないために、サイバー攻撃そのものを食い止める手段、サイバー攻撃の影響・波及を極小化する技術、人間の心理や行動による防御といった多角的な側面からの対応が必要となります。 「人間中心のセキュリティ」「オフェンシブセキュリティ」「社会技術的情報セキュリティ」の観点から研究に取り組んでいる、NTT社会情報研究所 秋山満昭上席特別研究員に、サイバーセキュリティに関する3つのテーマとその共通領域における新たな研究、自分の経験や知識だけを頼りに固執しようと思わず、疑うことやアップデートすること、相互理解、モチベーションの共有を図るという考え方を伺いました。 詳しく見る 挑戦する研究開発者たち あらゆる産業においてバイオ技術が用いられ、社会課題が解決される社会、「バイオエコノミー社会」の実現をめざす 大阪・関西万博では、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を活用した「動くミニ心臓」が展示され、ミニ心臓が鼓動する様子を観察できます。iPS細胞を扱う技術分野は、一般的にバイオ技術といわれ、iPS細胞のほか、微生物による抗生物質の生成、生物の変異や遺伝子操作(編集・組み換え)を駆使した品種改良のように、医療・医薬品・健康、食料・農業・漁業領域、環境・エネルギー、材料・素材といった領域で広く活用されています。こうしたバイオ産業は、欧米と比較して日本ではインフラ面の整備などが理由に企業・研究機関どうしの連携が進んでおらず、イノベーションが加速しにくいという課題があります。こうした課題を解決すべく、大容量なネットワークによるデータ転送・活用、リアルタイムで臨場感あるコミュニケーション、AI(人工知能)の活用による、“リモートバイオDX(デジタルトランスフォーメーション)”を提唱し、バイオ産業における課題解決に挑戦する、NTT東日本 先端テクノロジー部 松村崇志氏に、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)を活用したリモートバイオDXの実現に向けた取り組みと、どんな仕事にも一生懸命に取り組む重要性を伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 加速度的に増大するデジタル危機を解決する、次世代の安全な「公開鍵暗号技術」 近年、インターネット界隈で横行するサイバー攻撃を防ぐためにはデータや通信内容の「暗号化」が必須です。また、2030年代には量子計算機(量子コンピュータ)が実用化される見込みです。この量子計算機は、特定のタスクにおいて従来のコンピュータの1億倍の性能ともいわれます。この量子計算機が普及すると、社会のデジタル化はさらに進展し、それを支えるセキュリティ技術の必要性も一段と高まります。今回は、量子技術を利用した次世代の「公開鍵暗号技術」研究のトップランナー、北川冬航特別研究員にお話を伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 新たなものを自ら開発した、XRグラス「MiRZA®(ミルザ)」 2016年にゴーグル型のVR(Virtual Reality)ヘッドセットが相次いで発売され、2022年には多くの企業がメタバース市場に参入し、「メタバース元年」と言われました。VR、メタバースを含むXR(Extended Reality)市場は、映像のクオリティが低い、楽しめるコンテンツが少なく物珍しさが勝る状況など、期待と現実のギャップが要因となり、一時失速した時期がありました。しかし、コンピュータやデバイス等の性能向上、AI(人工知能)との連携等により市場は伸びており、国内XR市場は2023年度に2851億円に達したという調査報告もあります。こうした中、NTTコノキューデバイスは、XR活用に必須なXRデバイスを開発する会社として設立されました。そこでNTTコノキューデバイス堀清敬社長に、XRグラス「MiRZA<sup>®</sup>(ミルザ)」の紹介と今後の展開、そして、“我々が届けるデバイスがヒトの生活を豊かにする”という強い信念について伺いました。 詳しく見る
from IOWN Global Forum IOWN Global Forum アニュアルメンバミーティング(ストックホルム)と活動の報告 2025年4月22〜25日に、IOWN Global Forum(IOWN GF)は、スウェーデン・ストックホルムにて、IOWN GF設立から5周年を迎えるアニュアルメンバミーティングを開催しました。世界各国から約240名のメンバが参加し、これまでの5年間の活動実績を振り返りつつ、今後の5年間の活動に向けた計画やユースケース、技術検討について活発な議論がなされました。4月24日には、IOWN GF の一般公開イベントである「FUTURES」も併催され、IOWN技術の重要性や展開について講演がありました。ここでは本会合の模様と合わせて最近の活動状況について報告します。 詳しく見る