NTT技術ジャーナル記事

   

「NTT技術ジャーナル」編集部が注目した
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お知らせ

読みやすい誌面に刷新、新体制を機に新たなコーナー「For the Future」もスタート

2023年5月、NTTは新中期経営戦略を発表しました。そこでは基本的な考え方として、「NTTは挑戦し続けます 新たな価値創造と地球のサステナビリティのために」を宣言しました。NTTグループは、これまで以上に新たな価値創造と、お客さま体験の高度化などに取り組みます。そこで、NTT技術ジャーナルにおいても、この具体化に向けて、各種営みを開始します。第一弾として、読者の皆様にとっての読みやすさ・分かりやすさを追求すべく、2023年7月号より誌面を刷新、新コーナーも開設します。本稿においては、その概要をご紹介します。

NTT技術ジャーナル 事務局

なぜ誌面をリニューアル?

NTT技術ジャーナルにおいては、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の実現に向けた研究開発等、さまざま研究成果や今後のNTTグループの取り組みを特集記事など通じてお届けしています。さらにトップインタビューでは、NTTグループのCEOやCTOなどから、事業環境や外部環境を見据えた戦略を発信し、社内外の技術者に向けた期待なども掲載しています。このほかにも研究者や開発者等に焦点を当てたコーナーや、NTTグループ企業の取り組みなど、NTTの技術を中心に魅力ある記事として、毎月読者の皆様にお届けしています。
このたびNTTでは、研究開発体制・組織の見直しを行い、これまでの研究開発推進機能に加えてグローバルを含めたマーケティングやアライアンスを融合する機能強化を目的に、研究開発マーケティング本部を新たに設置し、その組織の中に研究企画部門を設置しました。サービスの普及や発展には、それぞれの技術の歴史の積み重ねにとどまらず、政治的背景や国内外のマーケットが深く関連しています。そこで、後述のとおり、世の中の動向を理解して研究開発を進めるマーケティング活動の一環として、新たなコーナー「For the Future」を企画・スタートしました。
ところで、NTT技術ジャーナルは、「通研月報」と「NTT施設」(さらにその前身は「電気通信施設」)という2つの誌面を統合して1989年にスタートしました。「通研月報」は研究成果を理解しやすく取り上げ、また、「NTT施設」はサービスや技術の導入を含む最新動向をその解説とともに誌面に取り上げ発信してきました。なお、これらは国立国会図書館のデジタルアーカイブで閲覧可能ですので、機会がありましたら是非ご覧ください。
さて、NTT技術ジャーナルの編集部では、今後「NTT施設」の内容継承をより深めて、2023年3月にNTT東日本・NTT西日本よりサービスを開始したAPN IOWN1.0に代表されるように、研究開発段階のみにとどまらず、実用化される技術や注目されるサービス・ソリューションに関するNTTグループの取り組みについてもより広くご紹介していきます。

新コーナー「For the Future」のスタート

書店の理科学書やコンピュータ関連の書籍を扱うコーナーには、「はじめての〇〇技術」や「よくわかる△△技術」といったタイトルの、技術がやさしく教科書のように解説された出版物をよく見かけます。一方、新コーナー「For the Future」では、いわゆる技術解説だけではなく、ニュースで取り上げられるような、国内外の技術動向や市場動向など、多様な視点で技術をフォーカスし、掲載していきます(図1)。NTTが取り組む技術領域がどのような市場・情勢にあるのかご理解いただき、毎号特集などで取り上げる技術の研究開発・実用化やサービス等への展開の取り組みを、より具体的で詳細な内容で掲載していますので、ぜひご覧ください。

■7月号と8月号で取り上げるテーマ

初回を飾るテーマとして、半導体を取り上げました。半導体をめぐる国際情勢の変化はめまぐるしく、研究開発競争のみならず経済安全保障にも大きく影響しています。本稿を企画している最中にも時々刻々と新たなニュースが飛び込んできています。NTTではIOWN構想実現に向けた光電融合デバイスの研究開発を進めていますが、新コーナーでは、まず皆様の生活にも直結している半導体の市場・産業構造全般を広く取り上げ、それを取り巻く関連各国政府の対応等を含む全体像をご理解いただける誌面構成としています。

■今後掲載予定のテーマ

次回に予定しているテーマとしては、ネットワークを予定しています。NTTグループは電電公社時代より電報や電話サービスに始まり、データ通信からインターネット、モバイル通信等さまざまなサービスを提供してきました。これらのサービスの基盤として、有線や無線のネットワークが構成されていますが、それらがどのような歴史をたどって現在に至り、未来に向けてどのように発展していくのかを取り上げます。
さらにそれ以降は、メタバースや量子技術など、次世代の社会的価値創造につながる技術に着目するテーマを予定しているので、ぜひご期待ください。

今は忙しいから時間があるときに続きを読みやすく

NTT技術ジャーナルは紙誌面による提供に加えて、Webの媒体でも併せて掲載しています。リニューアルに合わせて、各誌面の中には読者の皆様にとりまして、より読みやすい環境を提供する仕組みを盛り込みました。

■DOIとは?

DOI(Digital Object Identifier)とは、Web掲載されるコンテンツへの永続的アクセスを保証する仕組みです。DOIを知っていれば、コンテンツのURLが変更になっても、DOIを指定することでコンテンツにアクセスすることができます。学会や論文の引用などに利用が進んでおり、NTT技術ジャーナルでもご利用いただけるようになりました(図2)。特に研究開発者の皆様は、NTT技術ジャーナルの記事を引用する際に、参考文献の表示についてはDOIに切り替えて掲載していただくようお願いします。

■二次元バーコード

各コーナーの記事の冒頭に、記事のURLにつながる二次元バーコードを掲載しています。今は紙の誌面で読んでいるが後でスマートフォンやタブレットで続きを読みたい、ブックマークをして別の時間に読み返したい等、さまざまなシーンでご利用ください(図2)。

■誌面レイアウトの刷新

本誌面の右をご覧いただくと、読みたいコーナーにすぐにたどりつけるように各コーナー名の見出しを記載したタブが表示されています(図3)。
また、目次や各コーナーのタイトル等のデザインや誌面レイアウトについても、誌面全体のコンセプトを統一しつつコーナーの特徴を印象付けるように刷新しました。
NTT技術ジャーナルは、今後も進化を続けるNTT技術の最新状況をお届けします。誌面へのご要望がございましたら下記までお知らせください。

NTT技術ジャーナルお問い合わせ先:journal@ml.ntt.com

■参考文献
(1) 新中期経営戦略の公表について https://group.ntt/jp/newsrelease/2023/05/12/230512h.html
(2) 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/

(左から)森 俊介/横井 裕也/玉田 妙子

問い合わせ先

NTT 広報部門
(NTT技術ジャーナル 事務局)
E-mail journal@ml.ntt.com