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5年、10年後の「世界観」を想定し社内外との共創により新規事業を創出──JCBとNTT Com、多機能モバイルウォレット「JCB Mobile Wallet(仮称)」の実証実験を開始

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)イノベーションセンター プロデュース部門では「5年、10年先の未来を見据えた世界観を想定し、社内外と共創しながら新たな価値を創造することで社会に貢献し、“お客さまから信頼されるNTT Com”でありたい」という思いから、さまざまな業種業態のお客さまとの共創によるxTechビジネスを推進しています。同部門では以前より社内システムで使用してきた「API Gateway」の構築・運用ノウハウを活用し、2014年よりお客さま向けに同サービスの提供を行っております。さらに、「API Gateway as a Service(API-GWaaS)」を軸とした 「API Mash­up」によるパートナー機能も含めた、市場変化が激しいお客さまビジネスに対するさまざまな「新たな価値創造」 をスピーディかつ容易に創り上げる技術力とノウハウを持っています。またNTT Comは、通信キャリアとして、長年データの利活用を目指したさまざまな「データ」の「流通」「交換」を生業としています。データの1つとしての「通貨」に着目し、そのデータの「価値交換」により「新しい常識」を創出するこの「FinTech」は、NTT Comの本業を徹底的に活かした「デジタル事業」です。「FinTech = 〇〇Payの電子マネー」が取り上げられることが多い中、NTT Comは「Center B (LOB) ビジネス」のDXに貢献し、より多くのお客さまにご活用いただける「FinTech」サービスを提供しています。今回のジェーシービー(JCB)様との世界初の外貨為替レート保証付き 多機能モバイルウォレット「JCB Mobile Wallet(仮称)」の共同開発は、その一例です。

JCBとNTT Comは、世界初の外貨為替レート保証付きモバイルウォレット「JCB Mobile Wallet(仮称)」の実証実験を10月から開始しました。

■「JCB Mobile Wallet(仮称)」の特長

「JCB Mobile Wallet(仮称)」は、JCBブランドのバーチャルプリペイドカードをアプリ上で即時発行でき、キャッシュレス決済やモバイル上での送金、アカウントの利用可否設定、優待店のマップ検索等、モバイルならではのさまざまなサービスをご利用いただける多機能ウォレットです(図)。
また留学生、ビジネスパーソン、在留外国人の方々の日常の決済から外貨管理まで、以下3つの「Multi」でサポートします。
(1) Multi Currency
22の通貨に24時間いつでも両替可能で、「期間保証」と「リアルタイム」の2つから両替レートを選択できます。「期間保証レート」は、14日以内であれば、使わなかった外貨を元の為替レートで自国通貨に戻すことができるサービスです。
(2) Multi Account
家族や法人で複数のアカウントが利用可能です。例えば、留学中のお子さまのサブアカウントに、家族が24時間いつでもチャージすることができます。また法人アカウントにおいて、海外出張者のサブアカウントごとに残高管理をすることも可能です。
(3) Multi Service
レストラン予約やタクシー配車などのさまざまなサービスを、シームレスにご提供します。

■実証実験の概要

「JCB Mobile Wallet(仮称)」のUI/UXの検証や搭載機能/サービスのニーズ調査、商用化に向けたフィードバックの収集を行います。
① 実施期間:2020年10月~11月
② 対象者:JCB・NTT Com関係者
③ 実証実験における両社の役割
・JCB:「JCB Mobile Wallet(仮称)」のサービス企画・開発
・NTT Com:「JCB Mobile Wallet(仮称)」のサービス企画・開発、レート保証型外国為替情報ならび  に、取引情報のデータ流通サービス「Home Currency Anywhere®」と、他サービスとのAPI接続を一元的に管理しスピーディかつ容易に実現する「API Gateway as a Service」を活用したシステム企画・運営

■今後の展開

各国の決済環境に応じて、モバイルでのタッチ決済(NFC)、QRコード決済取引や連携するカードでの決済等を幅広くサポートし、さらには、各国のモバイルマネーのオンライン接続や残高交換を実現するNTT Comの「Wallet Exchange®」とも連携し、利用シーンの拡大を図る予定です。
今後両社は、「JCB Mobile Wallet(仮称)」を安全・安心にご利用いただけるようセキュリティ対策を講じたうえで、実証実験での結果を基に、2021年中の日本およびアジア圏での商用化をめざして、サービス開発を進めていきます。

Home Currency Anywhere®(HCA)は、外国為替レートおよびリファンドレートを一定期間保証するオンライン外国為替情報と取引情報のデータ流通サービスです。前述のCenter Bビジネスに対して「自国通貨表示/決済」というクロスボーダービジネスでの新たな顧客体験価値を付け加えることで、ビジネスを大きく成長させることをめざします。同時に旅行者やビジネスパーソン・海外居住者などのエンドユーザには、為替変動リスクの考慮が不要になります。
現在、沖電気工業株式会社様との共創も開始しており、同社が提供する「SDBC(スマートデバイスビジネスコネクター)」や「CounterSmart(カウンタースマート)」にHCAを組み合わせたセルフ端末向け新サービスの共同開発を行っています。今後NTT Comは、With/Afterコロナの非対面接客・店舗運営効率化を進めると同時に、特にアジア各国の電子マネー事業者をオンラインで連携し、外貨両替に加えて残高の相互チャージを実現する「Wallet Exchange®」を提供する予定です。
NTT Comは、DX Enabler®としてお客さまビジネスのDXを推進し、「Center B (LOB) ビジネスを新たなステージ」へ誘えるよう貢献していきます。また、NTTグループ企業と連携を強化し、FinTech含むxTechを強みとした「ビジネスの新たな可能性を創造」し、それを実現します。

 

 

イノベーションセンター
プロデュース部門長 東出 治久

(後列左から)社員 沼 健太郎/主査 友田 光哉
(前列左から)担当課長 加藤 恭英/社員 今田 晴菜

問い合わせ先

NTTコミュニケーションズ
イノベーションセンター プロデュース部門
E-mail xtech@ntt.com
URL https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2020/1008.html