10OCTOBER 2023vol.35 NTT技術ジャーナル 2023年10月号 発行日 2023年10月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
特集 より強靭性の高いネットワークの実現に向けて 大規模な通信故障は日常生活や経済活動に甚大な影響を及ぼすため、より強靭性の高いネットワークが求められる。本特集では、NTT研究所で推進するシステム故障に対して、ネットワークの抵抗力を高めることでサービス影響を抑止し、回復力を高めることで復旧時間短縮するロバストネットワークの実現に向けた取り組みについて紹介する。 詳しく見る 特集 NTTテクノクロスのセキュリティ技術・ビジネスの最新動向とSBOMへの取り組み 本特集では、NTTテクノクロスが取り組んでいる、セキュリティ関連の最新標準化動向とそれに対応するコンサルティング、パーソナルデータ利活用促進に向けた匿名化・合成データ生成技術にかかわる取り組み、ブロックチェーン技術に基づいたVCへの取り組みとその1つのユースケースとして、SBOMへの応用を紹介する。 詳しく見る For the Future 5Gで変わる世界の通信業界:新たなプレイヤー、新たな通信ネットワークの姿-前編- 本稿では、普及が進みつつある5G(第5世代移動通信システム)の現在地について、それまでの歴史を振り返りつつ、技術の面から、また関連主要企業の面からご紹介します。その背景にあるのは、従来の電気通信(テレコム)技術とインターネット技術の接近です。これにより、5Gをめぐる技術トレンドも企業間の競争状況も変わってきました。 詳しく見る 挑戦する研究者たち ナノメカニクス技術と超高速マグノフォニック技術で、電気、光に続く第三の信号媒体が登場 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)では、ネットワークはもとより、コンピュータの内部も電気信号から光信号への変革をめざしています。これを実現するうえで、光をデバイスの中に閉じ込めるフォトニック結晶により実現できる光トランジスタが大きなカギを握っています。一方、全く異なるアプローチとして、ギガヘルツ領域まで高周波化した音響波(弾性振動波)を用いたデバイス技術も広く研究されています。その技術をさらに進展させ、音響波の伝搬をナノスケール領域で制御することにより、低消費電力の情報処理や超高感度のセンシング技術を実現しようという基礎研究がナノメカニクス技術です。例えばフォノニック結晶と呼ばれるナノスケールの人工構造を用いて、音響波をデバイスの所望の領域に閉じ込めたり伝搬を制御したりする技術はその一例です。こうしたナノメカニカル技術の実現をめざして研究に取り組むNTT物性科学基礎研究所 山口浩司フェローに研究の現状と将来性、また先端研究を取り巻く情勢の変化、さらには、その中での研究の進め方に関する思いを伺いました。 詳しく見る 挑戦する研究開発者たち ソフトウェアサプライチェーンにおけるセキュリティの要:SBOM 最近、サイバー攻撃やセキュリティに関する話題が、メディア等に頻繁に登場しています。世の中を便利にする各種システムはもちろんのこと、それを使うためのスマートフォン等の端末に至るまで、ソフトウェアへの依存が高まっている中、サイバー攻撃等の多くはこうしたソフトウェアに内在する脆弱性を突いて行われています。脆弱性をソフトウェア開発の段階から管理して混入を防ぐために、SBOM(Software Bill of Materials)というソフトウェアの部品表を活用する動きがグローバルに展開し始めています。NTTデータグループ 技術革新統括本部 システム技術本部 サイバーセキュリティ技術部 清宮 聡史氏に、SBOMを活用したソフトウェア脆弱性管理、SBOMをベースとしたセキュリティの専門家をめざす思いを伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 「高信頼なシステムソフトウェア技術」で新たなエコシステムを創出し、グローバルに貢献 インターネットが普及しICTが生活に溶け込んだ現代では、ソフトウェアの信頼性への要求が非常に高まっています。高い性能が求められる分野のソフトウェア開発で現在主流のC言語は、柔軟で自由なハードウェア操作が可能である一方で、開発者の単純な誤りが不具合やセキュリティリスクを招く点が懸念されています。そのため高い性能と現代の要求に合った信頼性を満たすソフトウェア開発のためのプログラミング技術が求められており、C言語に代わる新たなプログラミング言語の取り組みも進んでいます。今回は「高信頼なシステムソフトウェア技術」の研究に取り組む、藤田智成特別研究員にお話を聞きました。 詳しく見る
from NTTデータ 新たなクラウドマーケット「エンド・ツー・エンド」で価値を提供するNTTデータグループのクラウドアセット クラウド市場に新しく追加された「エンド・ツー・エンド」マーケットでは、フルライフサイクルでの対応が求められています。フルライフサイクルにおいてワンストップで価値提供するために注力するのがアセット化の取り組みです。NTT DATAでは、グローバルでの成功体験に基づくベストプラクティスをアセットとして拡充、展開をしています。ここでは、日々進化するNTT DATAのクラウドアセットの全体像を紹介します。 詳しく見る