9SEPTEMBER 2024vol.36 NTT技術ジャーナル 2024年9月号 発行日 2024年9月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー 現場最前線とマーケットの「周辺情報のシャワー」を浴び「カンの働く組織」へ 公共的な側面も担う通信事業のリーディングカンパニーとして、社会課題解決に臨んでいるNTTグループ。世界最先端で持続可能な新たな社会システムとインフラを構築し、Well-beingな社会の実現をめざしています。Co-CAIO(Co-Chief Artificial Intelligence Officer)/ CIO (Chief Information Officer)としてNTTグループの技術部門を牽引する、池田敬NTT常務執行役員 技術企画部門長にNTTグループの技術戦略、トップとしての信条を伺いました。 詳しく見る 特集 人間と情報の本質探求と人に寄り添う技術の協創 本特集では、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が取り組む「人を深く理解し極める」人間科学の研究および、「人の能力に迫り凌駕する」情報科学の研究などについて、最近の取り組みの一部を紹介する。 詳しく見る 特集 サプライチェーンにおけるセキュリティ透明性の向上と活用に向けた取り組み サプライチェーンにおけるセキュリティリスクが顕在化している中で、ソフトウェア構成の透明性確保の重要性が高まっている。本特集では、サプライチェーン・セキュリティにまつわる社会動向および、NTTグループ内の取り組み、昨年度設立した「セキュリティ・トランスペアレンシー・コンソーシアム」の活動について紹介する。 詳しく見る For the Future 自動車業界のゲームチェンジ:EV業界を紐解く-後編- 本誌連載『自動車業界のゲームチェンジ:EV業界を紐解く-前編-』では、EV(電気自動車)の各国・地域のEV普及状況や、EVシフトに向けた国家政策の動向を概説しました。後編では、EV業界の業界構造というミクロ的な動向に着目し、まず第1に、EV製品のプレイヤの顔ぶれや、メジャープレイヤの戦略上の強み、EVシフトに向けた各プレイヤの事業戦略を概説します。第2に、EVの次世代技術の動向について展望します。 詳しく見る 挑戦する研究者たち レッドオーシャンの研究領域の先を見据えたボソニック量子ビットによるエラー訂正に迫る 量子コンピュータの基本要素である超伝導量子ビットは、その寿命が短いという課題があります。この課題を克服するためには、量子ビットの寿命に影響を与えるメカニズムを解明して少しでも寿命を長くするアプローチや、寿命に至るとエラーになることからそのエラー訂正を行うアプローチ等があり、量子コンピュータの実現に向けて研究が進められています。また、量子ビットの寿命を長くすることで、センシングの精度向上も期待できます。一方で、超伝導磁束量子ビットは超伝導電流の向きに対応する、2つの量子状態を有しており、この状態を磁場で制御することで高感度な磁場センサとして機能します。高機能磁場センサと生体試料をハイブリッドに組み合わせて、将来の病理診断への応用をめざす、NTT物性科学基礎研究所 齊藤志郎上席特別研究員に、超伝導磁束量子ビットによる神経細胞中の鉄イオン検出や、レッドオーシャンの研究領域の先を見据えた研究への思いについて伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 情報技術で心豊かな社会へと導く「人と人のつながりを深化させるコミュニケーション支援」 情報技術は私たちの生活を豊かにする一方で、それを使う私たちにもリテラシーやその功罪を理解することが求められています。例えばAI(人工知能)技術は日に日に進歩を続け、人間とのコミュニケーションまでもが容易になっていますが、それによって人と人のコミュニケーションが希薄化してしまう可能性も秘めていることに注意しなければいけません。今回は情報技術を用いたコミュニケーションの深化に取り組む山下直美特別研究員に、現代社会が抱えるさまざまな問題の解決に向けた研究や研究者としての心構えについてお話を伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 AIを活用した自動運転の研究、およびその開発環境ツール群の開発を行う会社 近年、100年に一度の大変革をもたらすといわれている、CASE(Connected、Autonomous、Shared & Service、Electrification)と呼ばれる、自動車業界全体の未来像を語る概念が注目を集めています。NTTデータ オートモビリジェンス研究所は、CASEの一翼を担う自動運転について、研究およびその実現に向けた開発環境ツール群の開発を行う会社です。安全で快適な移動を実現し、人々の生活を豊かにすることをめざす、代表取締役社長 CEO 坂本忠行氏に、自動運転における課題を克服する事業と、ラストワンマイルの交通手段による課題解決を、取締役副社長 CTO 渡辺政彦 博士(工学)に注力しているテーマと実証実験について伺いました。 詳しく見る
from NTTフィールドテクノ NTT西日本におけるネットワーク視える化ツールの活用状況(能登半島地震における活用実績) NTT 西日本グループの通信サービスを「24時間365日」監視しているNTT フィールドテクノネットワークサービスオペレーションセンタ(NSOC)では、通信障害時の対応を迅速化しサービス品質を高めることを目的に、設備の状態やサービスの提供状況の「視える化」の実現に向けた取り組みを進めています。ここでは、NSOCで導入しているネットワーク視える化ツールを紹介し、2024年1月に発生した能登半島地震時における視える化ツールの活用実績、今後の取り組みについて示します。 詳しく見る from NTTコミュニケーションズ すべての人が自らの力で制御機器・危機を管理できる世界へ!OT/ICSセキュリティリスク可視化サービス OsecT 近年、企業規模を問わず工場などのOT(Operational Technology)/ICS(Industrial Control System)システムが攻撃される事例が増えており、セキュリティ対策が急務な状況です。その中でNTTコミュニケーションズでは、OT/ICSセキュリティリスク可視化サービス「OsecT」を提供しています。本稿では、本サービスでの私たちのアプローチやユーザニーズに寄り添った機能・サービス展開、そして今後の展望を紹介します。 詳しく見る