10OCTOBER 2024vol.36 NTT技術ジャーナル 2024年10月号 発行日 2024年10月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー 使える技術を生み出すにはお客さまの視点が不可欠。アセットベースのビジネスモデルへ進化させ、先端技術活用力とシステム開発技術を強化 NTTデータは2023年7月、国内事業を担う「NTTデータ」と海外事業を担う「NTT DATA,Inc.」、そしてこの2社を傘下に擁する持株会社の「NTTデータグループ」の3社体制で新たにスタートしました。「Realizing a Sustainable Future」をスローガンにサステナビリティ経営を推進しています。田中秀彦NTTデータグループ 執行役員 技術革新統括本部長に新体制における技術戦略とビジョンを伺いました。 詳しく見る 特集 6G/IOWN時代の融合・協調ネットワーク:インクルーシブコア 本特集では、「サイバー空間」と「物理空間」、「コンピューティング」と「ネットワーク」、「アナログ」と「デジタル」、「移動通信」と「固定通信」など、通信サービスそのものまたは環境変化としての、4つの多面的な「融合と協調」を実現する、さまざまな技術からなる将来の共通的基盤となることをめざすインクルーシブコアを紹介する。 詳しく見る 特別企画 宇宙ビジネスブランド「NTT C89」で推進するNTTグループの取り組み 2024年6月3日にNTTグループ各社は宇宙ビジネスの新ブランド「NTT C89」(エヌ・ティ・ティ シー・エイティ・ナイン)を立ち上げました。本稿では、NTT C89の立ち上げ背景、NTT C89に込められた想い、また、NTT C89の下、NTTグループ各社が注力して取り組む宇宙ビジネスの領域と研究開発について紹介します。 詳しく見る 挑戦する研究者たち あらゆる経験をポジティブにとらえて研究者のWell-beingを向上させつつ、無線技術と光と無線の連携技術を実用化してIOWNを実現 電波は、通信だけではなく、放送、レーダ、天体観測、家電等さまざまな分野で利用されていますが、干渉等電波独特の性質から利用できる周波数が用途別に決められている有限の資源です。通信においては急速に高速大容量化が進む中、電波の通信利用においても既存資源の有効活用や新たな資源開拓が必要になっており、光と無線を要素技術としたIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)実現に向けてこれは急務ともなっていると同時に、光と無線の2つの要素の連携についても重要な技術となっています。こうした、既存資源の有効活用と新たな資源開拓、そして光と無線の連携技術に挑む、NTTアクセスサービスシステム研究所 鷹取泰司上席特別研究員に、資源開拓のアプローチ、実用化研究の成果を世の中に出していくための要素、あらゆる経験をポジティブにとらえて強い研究を推進していくための思いを伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 迫り来る大規模データ時代に必要な「高速かつ正確なデータ分析基盤」 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の構成要素であるオールフォトニクス・ネットワークでは多くの大規模データを集める未来が描かれています。低遅延のオールフォトニクス・ネットワーク上では計算リソースやデータが手元になくとも高速にアクセスできればユーザが必要な知識や情報を取得できるようになります。データ分析を高速に実現するため、近似解ではなく正確なデータの分析を取り組む藤原特別研究員から、研究の軸として変化しない部分と、柔軟に外部環境を研究して取り組む部分についてお話を伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 “つないだその先、豊かな未来へ Full Ahead!全速前進!”海底ケーブルを敷設し、そして守り続けていく使命を背負う企業 日本には6847の離島があり、このうち416に人が住んでいます。こうした離島の通信のほとんどが海底ケーブルによって支えられています。2023年にサービス開始した5G(第5世代移動通信システム)サービスも海底ケーブルを利用して離島への展開を進めています。一方、とどまるところを知らない生成AI(人工知能)の進化もあいまって、国際間で送受信されるデータ量も飛躍的に増大しています。こうした変化への対応も国際海底ケーブルが担っています。国内外の海底ケーブルの建設・保守において重要な役割を担うNTTワールドエンジニアリングマリン渡邊守社長に、国際情勢の影響を受けるビジネス、市場構造、フィリピンを中心としたAPAC(アジア太平洋地域)への事業展開、および海底ケーブルを敷設し、そして守り続けていく使命への思いを伺いました。 詳しく見る