7JULY 2024vol.36 NTT技術ジャーナル 2024年7月号 発行日 2024年7月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー シンプルに、正直に向き合い、伝える。実績に裏打ちされた「直観力」を磨き上げる 2023年に新中期経営戦略「New value creation & Sustainability 2027 powered by IOWN」を発表したNTTグループ。この実現に向け、NTT R&Dは「研究者が志をもち、わくわくし続けること」「圧倒的なテクノロジーでスケーラブルかつ持続的に社会に役立つこと」「未来を予測するのではなく、創造すること」「直観力を鍛え、独創的であること」を行動指針に掲げ、世界最高の研究開発を遂行しています。木下真吾NTT研究開発マーケティング本部 研究企画部門長にNTT R&Dの強みとトップとしてのあり方を伺いました。 詳しく見る 特集 未知に挑む数学研究と夢 本特集では、2021年10月に発足した基礎数学研究センタの取り組みを紹介する。具体的な研究の紹介を通じて基礎数学の発展や夢、また物理学などの異分野とのつながり、さらには好奇心と自由な発想に基づき探究する基礎数学の考え方や展望を紹介する。 詳しく見る 挑戦する研究者たち クロスモーダル表現学習技術によりバイオデジタルツインの実現をめざす 2020年11月に発表された「NTT医療健康ビジョン」の中では、医療資源の有効活用・物理的制約の緩和、予防から治療後まで連続的なケア、個人ごとに個別化された精密なケアの実現をめざして、バイオデジタルツイン(BDT)による生体シミュレーションの実現に取り組む、としています。BDTは実際の生体をデジタル世界に写し取ったものですが、そのためには生体の機能や、その背後にある物理的・化学的な機序をどのようにデジタル情報として表現(数値化や記号化)するかがポイントになります。このような観点からBDTの実現にチャレンジする、NTTコミュニケーション科学基礎研究所 柏野邦夫フェローに、バイオメディカル分野へのAIの活用、異分野の共同研究における刺激と気付き、新しいものを生み出す際の視点などについて伺いました。 詳しく見る 挑戦する研究開発者たち 「超カバレッジ拡張」をめざしてHAPSを実用化 日本では2020年3月に5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが開始されましたが、3GPP(Third Generation Partnership Project)をはじめとして、すでに5Gの高度化や6G(第6世代移動通信システム)の研究開発や国際標準化が進められています。その中で、「超カバレッジ拡張」を実現する技術として、NTN(Non-Terrestrial Network)が注目されており、成層圏を飛行するHAPS(High-Altitude Platform Station)を利用する通信技術が、現在は実用化に向けた開発段階にあります。これまで4G(第4世代移動通信システム)、5G、6Gの無線技術の研究開発に従事したNTTドコモから、現在はSpace Compass に出向して成層圏HAPS通信サービスの実現をめざしている岸山祥久氏に、将来形態であるHAPSコンステレーションへの想い、技術者として大切だと考えているバランス感覚などについて伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー AIと人のインタラクションが新たな世界へ導く「Human-AI協調基盤の構築」 NTTが独自開発したLLM(Large Language Model)「tsuzumi」をはじめ、チャットボットや画像生成などさまざまなサービスが提供されているAI(人工知能)分野。日々目まぐるしく状況が変化する中で、NTTがめざしている世界の1つが、「AIが自律成長しながら人間と協調する世界」です。従来のAI活動とは大きく異なるこの領域について、中辻真特別研究員は「より創造的な生産活動が可能になる」と提唱します。今回は、現在取り組まれている「生成型AIエージェントによるHuman-AI協調基盤構築」について伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 シリコンバレーでオープンイノベーション志向の研究開発・ビジネス開発によりNTTグループに貢献する会社 生成AI(人工知能)やその核である大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)が世界的に注目され、目まぐるしい進化を遂げています。こうしたイノベーティブな技術は、そのほとんどがGAFAMや多くのスタートアップがひしめく米国シリコンバレー発です。NTTドコモR&Dのグローバル拠点として、研究開発・ビジネス開発を推進するDOCOMO Innovations, Inc.の秋永和計社長に、オープンイノベーションとグローバリゼーションを意識した開発とNTTグループへの貢献について伺いました。 詳しく見る
from IOWN Global Forum IOWN Global Forum 第4回年次会合と活動状況の報告 2024年4月23〜26日に、IOWN Global Forum(IOWN GF)は、カナダ・バンクーバーにて、第4回年次メンバー会合を開催しました。世界各国から約350名のメンバーが参加し、年間活動実績や計画、ユースケースや技術検討の活発な議論がなされました。4月25日には、IOWN GF主催の初めての一般公開イベントであるFUTURESも開催し、IOWN技術の重要性や展開について講演がありました。ここでは本会合の模様と合わせて最近の活動状況について報告します。 詳しく見る