6JUNE 2026vol.38 NTT技術ジャーナル 2026年6月号 発行日 2026年6月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
特集 AI for Quality Growth──NTTグループのAI研究・ビジネス NTTグループは、 企業の持続的かつ質の高い成長をAI(人工知能)で支える独自の戦略「AI for Quality Growth」を掲げている。本特集では、軽量で高性能なNTT版LLM「tsuzumi」の「tsuzumi 2」への進化とこれを基盤とする各技術の進捗、ノーコードデータ分析に基づきドメイン特化型AIエージェントを開発した実践事例を紹介する。 詳しく見る 挑戦する研究者たち 映像符号化のスペシャリストとしてミクロな光電子情報に基づく究極の映像システムをめざす 画像・映像の容量を効果的に圧縮する符号化技術は、昨今のマルチモーダルで膨大な情報を効率良く伝送させなくてはならない世の中で、最先端の研究領域へと発展しました。NTTコンピュータ&データサイエンス研究所の高村誠之客員上席特別研究員はこの分野で世界的に著名な研究者として、さまざまなアイデアに基づき新たな符号化方式を次々と提案してきました。そして最近は画像を構成する最小単位である光子のレベルで撮像、伝送・蓄積、表示していく究極的な映像システムの探求にも挑戦されています。今回の取材では、最新の研究成果や今後に向けたビジョン、そしてIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)フェローの立場から見た日本の研究力の底上げ、学生ら若い研究者の育成について伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー OSSサプライチェーンの信頼性回復に向けたセキュリティ対策 2024年に発覚した、OSS「liblzma」(ファイル圧縮ライブラリ)のバックドア事件は、OSの基幹ライブラリすら標的となることを示し、OSSサプライチェーンの信頼性を根本から揺るがしました。幸いにしてこの事件は、世界中にある無数のシステムに導入される前に発見・対処されましたが、このような深刻な事態を受け、サイバーセキュリティのさらなる強化が急務となっています。今回は「OSSサプライチェーンのセキュリティ強化」のトップランナー、須田瑛大特別研究員に話を伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 信頼の伴走者として企業の進化を支え抜く――NTTドコモビジネスXが描くデジタライゼーションの姿 2012年の設立以来、デジタルマーケティングを軸に事業を拡大してきたNTTドコモビジネスX(旧:NTTコム オンライン)は、2026年1月にDX(デジタルトランスフォーメーション)とCX(顧客体験)の実現支援を自らの提供価値として再定義し社名を改めました。現在は、3本の事業を柱に展開し、これらを横断するプラットフォーム「NTT CPaaS」を通じ、認知症介護向けAI(人工知能)電話サービスへの技術提供など社会課題解決にも取り組んでいます。生成AIを全事業に組み込む一方、AIに代替されない「信頼の伴走者」を差別化の軸に据え、企業や公共セクター等顧客におけるデジタルフロントエンドのオンリーワンプロバイダをめざしています。今回、稲葉秀司社長に、事業の方向性や最新の取り組み、今後の展望について伺いました。 詳しく見る
from NTT東日本 既設光ファイバを活用した地中空洞検知の社会実装に向けたNTT東日本の取り組み 道路陥没等に代表される社会インフラの老朽化に伴う事故リスクが顕在化する中、事故につながる「予兆」を広域かつ効率的に把握し、日常的なインフラ維持管理を可能とする技術への期待が高まっています。NTT東日本では、既設の通信用光ファイバを分布型センサとして活用する光ファイバセンシングに着目し、地中空洞等見えない異常の予兆を検知することをめざしています。本稿では、本取り組みに至るまでの経緯、自治体・大学・建設会社等との共同研究の概要、ならびに社会実装に向けた具体的な適用方法などについて紹介します。 詳しく見る from NTTビジネスソリューションズ NTT西日本のCybersecurity Primary Careの取り組み サイバー攻撃の高度化と人材不足が深刻化する中、多くの企業が「何を、どこまで対策すべきか分からない」状態に置かれています。NTT西日本では、医療における「かかりつけ医」の発想をセキュリティ領域に応用したCybersecurity Primary Care(CPC)を提唱し、お客さまのセキュリティ環境を伴走して継続的に守る取り組みを推進しています。本稿では、CPCのコンセプトと事業展開、今後の展望を紹介します。 詳しく見る