7JULY 2021vol33 NTT技術ジャーナル 2021年7月号 発行日 2021年7月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー 研究者の多様な個性を最大限に活かして、 豊かなコミュニケーション環境を創造する 「NTTの事業領域を拡大する先端技術の研究開発」「社会に変革をもたらす新原理・新コンセプトの創出」「地球環境・人にやさしい技術の研究開発」をミッションとして研究開発に取り組むNTT先端技術総合研究所。研究成果を社会貢献につなげるため、潮流を見定め価値創造に臨んでいます。寒川哲臣所長に研究所の社会的使命や世界をけん引する研究者に必要なマインドについて伺いました。 詳しく見る 特集 Creativity and Technology ――designing for an unknown future リモートワークの浸透など、 物理的に近接できない状況でもさまざまな社会活動が行われるようになった。また、 AI・機械学習などの技術革新は、 引き続き社会変容をもたらしている。これらの新しい社会のあり方に沿って、 情報科学・人間科学でも基礎研究の新しい展開が生まれている。本特集では、 NTTコミュニケーション科学基礎研究所で実施している情報科学・人間科学の基礎研究について、最新の研究を専門家ではない一般の方々にも分かりやすく紹介する。 詳しく見る 挑戦する研究者たち 研究者どうしの何気ない会話から共同研究の機会が生まれ、研究活動は広がる 日本のデータセンタの消費電力は2015年時点で日本の年間消費電力の1%という試算があります。データの処理や伝送の高速・大容量化に伴い、消費電力は増加傾向にあるため、この低減は重要な課題となっています。この課題解消に向け、シリコン基板上に化合物半導体を高密度集積する革新的な技術の研究開発により、光・電子融合集積回路の実現をめざす松尾慎治上席特別研究員に研究活動の進捗と研究者としての姿勢を伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 デジタルトランスフォーメーションの推進と高品質なワンストップオペレーションでお客さまからの信頼を得る NTTコム エンジニアリングはNTTコミュニケーションズのネットワーク設計・構築・保守・運用、サービスデリバリーといったバリューチェーンを担い、高品質なワンストップオペレーションをお客さまからの信頼の源泉としている会社だ。自らのデジタルトランスフォーメーションとしてオペレーションの自動化とリモート化を推進し、コストセンタ的な発想からプロフィットセンターへの飛躍をめざす、梶村啓吾社長に話を伺った。 詳しく見る 明日のトップランナー データが分散蓄積される時代にも機械学習モデルを最適化。「非同期分散型の深層学習技術」の研究 現在の深層学習ではデータを1カ所に集約したうえでモデルを学習する場合が一般的ですが、近い将来には取り扱うデータ量の増加やプライバシ保護の観点から、データが分散蓄積されることが予想されます。今回はそうした時代にあってもあたかも1カ所にデータを集約して学習したかのような機械学習モデルを最適化できる、「非同期分散型の深層学習技術」の研究に取り組む丹羽健太特別研究員にお話を伺いました。 詳しく見る
特別企画 第11回 暗号技術 ノンフィクション作家の野地秩嘉(のじつねよし)氏より「ムーンショット・エフェクト──NTT研究所の技術レガシー」と題するNTT研究所の技術をテーマとした原稿をいただきました。連載第11回目は「暗号技術」です。本連載に掲載された記事は、中学生向けに新書として出版予定です(NTT技術ジャーナル事務局)。 詳しく見る テクニカルソリューション 柱上作業者の安全を守るための取り組み ─電磁誘導対策 通信ケーブルの近くに送電線が存在すると、電磁誘導作用により通信線に誘導電圧が発生することがあります。そのとき、柱上作業者が通信線に触れることで、感電等により人体が影響を受ける場合があります。柱上作業者の安全を確保するには、事前に送電線近くの通信ケーブルに発生する誘導電圧を計算し、対策を講じる必要があります。ここでは、電磁誘導対策の必要性ならびにその制限値について述べるとともに、NTT東日本 技術協力センタで開発した、誘導電圧の計算を効率的に行える「誘導予測計算支援システム」について紹介します。 詳しく見る