8AUGUST 2023vol.35 NTT技術ジャーナル 2023年8月号 発行日 2023年8月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー 「選択すれば成し遂げられる」新しいことに挑み、既存のビジネスもしっかり守る 「あしたへ―with you,with ICT.」。ワクワクする未来をめざし、ステークホルダーとともに挑戦を続けるNTT西日本。「西日本スピリッツ」を再定義し、新たな存在意義「パーパス」を定め、「あらゆる人々が幸せで豊かな未来の姿」を追求しています。社会の発展を技術で支える白波瀬章NTT西日本技術革新部長に技術戦略とトップとしての心構えを伺いました。 詳しく見る 特集 多様な知と技術が彩るだれもがどこでも輝ける未来 対話型AIをはじめとするICTの急速な発展や社会情勢の劇的な変化により、コミュニケーションの形態も大きく変わりゆく中で、NTTコミュニケーション科学基礎研究所(CS研)では、人と人、人とコンピュータとの間の「こころまで伝わるコミュニケーション」の実現をめざし、人間と情報の本質に迫る基礎理論の追求と、ICT社会に変革をもたらす革新技術の創出に向けた基礎研究に取り組んでいる。本特集では、CS研で取り組んでいる最新の基礎研究について、分かりやすく紹介する。 詳しく見る 特集 NTTドコモのAI技術の事業化への取り組み 近年、AI(人工知能)を利用してデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に資する技術開発が盛んとなっている。本特集では、NTTドコモのAI技術の事業化への取り組みについて紹介する。 詳しく見る For the Future 世界中が熱い!半導体政策・動向を紐解く-後編- 本稿では、近年、急速に進展する社会経済のデジタル化を支える基盤製品であり、また経済安全保障の観点からも重要な戦略物資となっている半導体の最新技術トレンドを展望します。 詳しく見る 挑戦する研究者たち 物に触れることなくその質感を錯覚させる情報提示技術 昨今、XR(Cross Reality)用のゴーグルが各社から発売されてきており、少しずつ社会の中に浸透しつつあります。XRでは、人間の視覚特性を利用した3次元の立体映像がより現実感を引き出しています。ただし、錯覚は視覚だけではなく、聴覚や触覚といった複数の感覚の組み合わせの結果として生じます。そういった複数の感覚の組み合わせで生じる物の質感に関する錯覚の研究に取り組むNTTコミュニケーション科学基礎研究所 河邉隆寛上席特別研究員に、非接触インタフェースにおける質感表現の研究や、錯覚研究における心理学と工学の融合と研究者としての姿勢・考え方を伺いました。 詳しく見る 挑戦する研究開発者たち 音声認識・自然言語処理・自然対話技術で日常生活をより便利に 検索エンジンや自動車の運転アシスト機能等をはじめ、日常のさまざまなシーンでAI(人工知能)が活用され、世の中がより安全、便利になってきています。さらに生成AIであるChatGPTが話題になり、その秘められた可能性に期待が高まっています。一方、こうしたAIを使うにあたっては、まだ人が機械に合わせて使わなければならない場合が多く、自然言語処理技術により自然なかたちでの利用に近づけることができます。NTTドコモ サービスイノベーション部の吉村健氏に、音声認識・自然言語処理・自然対話技術、そして、開発者としての姿勢を伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 数学理論によるデータ解析で、未知の事象を解明する「C*環・作用素論に基づいた複雑データの解析法」 現在のニューラルネットワークは、大規模データを用いて学習モデルを構築する場合は非常に高精度である一方で、学習に少量のデータしか得られない場合には学習精度が大幅に低下してしまうという課題があります。また現在「事前に異常検知を行う」ICTシステムの運用自動化の分野では、さまざまな状況でのデータ解析を行うために「ノイズがある」「複数データとの相互作用がある・連続的に変化する」など複雑な振る舞いをするデータの解析が求められています。今回はC<sup>*</sup>環・作用素論といった高度な数学理論をデータ解析に応用して、「少量のデータでもデータ解析の精度の向上」、「ICTシステムの運用自動化」をはじめ、あらゆる社会課題の研究に取り組む橋本悠香特別研究員にお話を聞きました。 詳しく見る グループ企業探訪 NTTグループのアセットを結集し、新たなXRの世界を開拓する NTTコノキューは、XR(Extended Reality)を用いたさまざまなサービスやソリューションを展開し、「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」をとおして社会課題解決への貢献に取り組んでいる。コノキュー(QONOQ)という社名に込められた思いと、XRのリーディングカンパニーをめざす戦略的取り組みを丸山誠治社長に伺った。 詳しく見る
from NTTドコモ スマートフォンログによる要介護リスク低減をめざしたフレイル推定AI フレイルとは、加齢とともに心身の働きが弱くなった要介護の前段階を示します。介護費抑制などの観点から、早期発見・早期介入のニーズが高まっていますが、対面診断や質問票を用いた既存手法では住民への幅広い調査が困難でした。NTTドコモは、日常生活をとおして誰もが健康を維持・増進できる世界の実現に向けて、自動的に取得できるスマートフォンログを用いたフレイル推定AI(人工知能)を開発しました。本技術により、少ない負荷でフレイルリスクを把握でき、また個人ごとに改善すべき生活習慣を特定し、行動変容につなげることが可能となります。 詳しく見る