11NOVEMBER 2025vol.37 NTT技術ジャーナル 2025年11月号 発行日 2025年11月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー ATM(明るく、楽しく、前向きに)マインドで自律・分散・協調型社会を支えたい 2025年7月1日にNTTコミュニケーションズは社名を「NTTドコモビジネス」に変更しました。企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざす小島克重NTTドコモビジネス代表取締役社長にドコモビジネスの重点領域やトップとしての心構えを伺いました。 詳しく見る 特集 IOWN APN step3の普及展開に向けて すでに商用サービスが提供されているIOWN(Innovative Optical and Wireless Network) APN(All-Photonics Network)のさらなる面的・経済的な展開を実現するために多くの要素技術の確立が期待されている。 本特集では、 次期APNであるAPN step3において早期の商用導入をねらう基盤システム技術や制御技術、これら技術の一体実証、 および将来アーキテクチャ検討、 標準化活動状況等について紹介する。 詳しく見る 特集 NTTグループの建設DXへの取り組み 本特集では、インフラの老朽化、技術者の高齢化・人出不足が深刻化する建設業界において、人々の豊かな暮らしを支え、お客さまのパートナーとして頼れる存在であり続けるためのNTTグループの建設DX (デジタルトランスフォーメーション)への取り組みについて紹介する。 詳しく見る For the Future 沈黙のリスク、崩れゆく基盤(前編)-インフラ老朽化の現状と政策の岐路 日本では高度経済成長期(1950~60年代)に集中的に整備された社会インフラが、築後50年以上を経過し、急速に老朽化しており、戦略的な維持管理・更新が喫緊の課題となっています。前編では、インフラ老朽化の現状と課題について整理し、後編において、点検・検知や修理・復旧のための最新技術動向と今後のあるべき姿について海外事例も含め解説します。 詳しく見る 挑戦する研究者たち 声の印象を自由にカスタマイズできる最先端の音声変換技術で、コミュニケーション機能のさらなる拡張をめざす コミュニケーションには、障がいや加齢による衰え、不慣れな言語での会話など、物理的・能力的・心理的な状態に起因するさまざまな制約が存在します。そこで、状況に適した音声へリアルタイムに変換し、制約を解消したコミュニケーションを実現する「コミュニケーション機能拡張技術」が注目されています。音質の変換にとどまらず、訛り、ささやき声、電気音声など韻律の変換も可能とした研究、また最近では「かわいい声にしたい」「りりしい声にしたい」など人へ与える印象を大切にする社会的な要望にもこたえるべく、音声の主観的印象を自由に変換させる研究の第一人者である、NTTコミュニケーション科学基礎研究所 亀岡弘和上席特別研究員に、これまでの研究成果を振り返っていただくとともに、最新のオリジナルな研究の取り組み状況や具体的な成果、さらには研究に対する姿勢について伺いました。 詳しく見る 挑戦する研究開発者たち 高速大容量、低遅延、高セキュリティなモバイル通信を基盤にしたソリューションで、地域医療格差や労働人口減少の社会的課題に取り組む 近年、日本では地方の医療格差や労働人口の減少といった課題が顕在化してきました。NTTドコモは日本を代表するモバイル通信キャリアとして、全国にあまねく展開されているネットワークを積極的に活用し、医療の均てん化やリモートワークの推進へ取り組み、医師の負担軽減、働き方改革を後押しすることや、ロボットが現場において精密で高度な作業を実現できる世界をめざしています。今回、高速大容量、低遅延で高セキュリティな5G(第5世代移動通信システム)通信とエッジコンピューティング処理を組み合わせ、この課題の解決に挑戦するNTTドコモ モバイルイノベーションテック部 森広芳文氏に、遠隔での医療処置、ロボット手術支援に関する共同実験や、高性能なハプティックスによる遠隔作業ロボットの動作検証の状況について、また共同チームのメンバが同じ目標に向けて開発を進めていくうえで、大切にしている心構えなどについて伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 量子技術実用化の前に立ちはだかる壁を打ち破る鍵「量子エラー抑制技術」 現在、世界中で研究・開発されている量子コンピュータは、実用化するためにはまだいくつかの問題を抱えています。中でも特に大きな問題は、さまざまな要因で発生する計算エラー(誤り)が多発することです。本格実用化には、この量子自体の根本的な性質を原因とするエラーの克服が最重要課題であり、世界的に「誤り耐性を持つ大規模量子コンピュータ」の登場が期待されています。今回は実用的な「量子エラー抑制法」を世界で初めて確立し、「2021 Innovators Under 35 Japan」の1人に選ばれたトップランナー、遠藤傑特別研究員に話を伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 陸上養殖を起点に「地域が元気になるストーリー」を地域とともに創る企業 気候変動や世界的な食料需要の拡大などにより、近年、国内では食料安全保障の強化が喫緊の課題の1つになっています。また日本の過疎地域は今や国土の約6割、市町村数にして約半数近くを占めるといわれています。人口の減少で地方における産業も限られてきており、若者は今後も都市部へと流出し、少子高齢化が加速していく可能性もあり、地方においては新たな産業を生み出していくことが、この過疎化対策に不可欠となってきています。このような課題を解決することをめざして、NTTドコモグループは、ICTを活用した誰もが参加しやすい陸上養殖システムを開発してきました。2024年には同グループ内にNTTアクアを設立し、ICTを活用すれば養殖経験が少なくても効率良く多くの魚を養殖できる陸上養殖事業へ参入しました。今回、生まれて間もないNTTアクアの山本圭一社長へ、新たに開発した陸上養殖システムの特長や今後の展開、また地方の過疎化や食糧自給率の問題、さらには魚食文化の持続性向上に向けた思いなどについて伺いました。 詳しく見る
from NTT東日本 市民開発により業務DXを促進する生成AIアプリ開発基盤の取り組み NTT東日本では、全社的な生成AI(人工知能)活用の推進に向けて、現場主導で業務DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するための生成AIアプリ開発基盤を構築し、社内提供を開始しています。本基盤はAIエージェント開発基盤「Dify」をベースに、RAG(Retrieval-Augmented Generation)をはじめとしたAIエージェント開発のため独自機能を追加することで、現場社員による市民開発を支援しています。本稿では、生成AIアプリ開発基盤の機能概要、および人材育成や社内普及活動の取り組みについて紹介します。 詳しく見る from NTTドコモビジネス docomo business RINK®セキュリティ機能のさらなる強化 本稿では、お客さまのICT環境をas a Serviceで実現する、セキュリティ・ネットワーク一体型サービスである“docomo business RINK<sup>®</sup>”と、2025年9月より新たに加わったWAN(Wide Area Network)組み込み型セキュリティ「WANセキュリティ」についての機能概要や特長、構成技術、ユースケース、ロードマップ等について紹介します。 詳しく見る