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むつ市、NTT Com、NTTレゾナント、高齢者向け見守りサービスの実証事業に関する連携協定を締結
青森県むつ市、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTTレゾナントは、通信SIMを内蔵したLED電球(IoT電球)を用いた「高齢者を対象とした見守りサービスに係る実証事業の連携協定」(本協定)を2020年2月12日に締結しました。
3者は、むつ市在住の高齢者宅のトイレに設置したIoT電球の点灯記録をクラウドに蓄積・解析し、離れた場所にいる家族や行政職員のスマートフォンなどに通知します。これにより、家族や行政職員は、高齢者の生活・健康状況におけるさまざまな変化を把握できるようになり、効率的な見守り活動を実現します。
なお、自治体の福祉業務におけるIoT電球の活用は、日本初の取り組みです。
背景と目的
高齢化社会の急速な進展により地域コミュニティが希薄になり、高齢者の社会的孤立などが問題になっています。そのため、特に一人暮らしの高齢者については、家族や行政職員などによる定期的な訪問・連絡により、生活状況を十分に見守ることが求められています。
むつ市は、地域全体で高齢者などを見守り・支える仕組みづくりのため、市内115の事業者と「むつ市高齢者等見守りネットワーク」に関する協定締結を進めています。これにより、自助・共助・公助のバランスのとれた地域づくりを進め、高齢者などが住み慣れた場所で安心して暮らし続けられる地域をめざしています。
NTT Comは、データを利活用するデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、社会的課題の解決を通じた「Smart World」の実現を推進しています。今回NTT Comは、NTTレゾナント提供のIoTサービス「goo of things」を活用したIoT電球による高齢者見守りサービスを提供し、サービスの利用実態の調査と効果測定を通じて、むつ市の将来像である「笑顔かがやく 希望のまち むつ」の実現に貢献していきます。
本協定に基づく連携事項
① 家族や行政職員などによる高齢者の見守り活動の効率化に関すること
② 家族や行政職員などに対する高齢者の安心安全に関する情報提供に関すること
③ その他本協定の目的を達成するために必要な事項
実証事業の概要
NTT ComとNTTレゾナントは、2020年2月12日~6月30日において、むつ市在住の一人暮らしの高齢者宅(25世帯)に「goo of things でんきゅう」を提供し、利用実態の調査と効果測定を行います(図)。
「goo of things でんきゅう」は、NTTレゾナントが提供するIoTサービス「goo of things」における、IoT電球を活用した高齢者見守り機能の1つです。トイレなど毎日利用する場所に設置したIoT電球経由で電球の点灯記録をクラウドへ送信し、データを蓄積・解析します。さらに、「goo of things」アプリにおいて、例えば「5時間連続で点灯している」など任意に指定できるタイミングで、アラート通知を家族や行政職員などのスマートフォンで受け取ります。NTT Comは、実証事業のマネジメントに加えて、取得したデータとむつ市の医療や福祉データとの連携に関するコンサルティングを実施します。
これによりむつ市は、高齢者の生活や健康状況を推察し、家族と連携して、適切なタイミングでの訪問や電話連絡などを実施でき、見守り活動の効率化を実現します。
図 実証事業のイメージ
今後について
むつ市は、本協定で得られた成果をもとに、福祉業務の効率化と拡充に取り組むことで、市民のさらなる安心して暮らせる街づくりを追求していきます。
NTT ComとNTTレゾナントは、本実証事業で得られた知見を活かし、企業や自治体、コンシューマーに向け商用化を実現することで、高齢化社会における安心安全な街づくりに貢献していきます。
問い合わせ先
NTTコミュニケーションズ
経営企画部 広報室
TEL 03-6700-4010
E-mail pr-cp@ntt.com
URL https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2020/0212_2.html