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8AUGST 2019vol.31

NTT技術ジャーナル 2019年8月号
発行日 2019年8月1日
(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318
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  • 高速なソフトウェアルータを内製するという最先端技術への新たな挑戦
    NTTコミュニケーションズ技術開発部では、将来のソフトウェア制御の需要を予見した通信基盤に寄与できるソフトウェアルータ(コードネーム:Kamuee)を内製開発してきました。Kamueeは新規アルゴリズムPoptrieにより大規模経路数においても高速な性能を発揮できることが大きな特長です。複雑なユーザ要求を迅速に実現するソフトウェア・ネットワーク管理をめざして、開発を続けています
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  • 新機能材料研究が切り拓く新しい世界
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  • デジタルトランスフォーメーション時代に生き残るためには ―― 標準化機関TTCから見た技術トレンドと課題
    一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)は、総務省認定の標準化機関として30年以上にわたり情報通信分野における標準の作成やその普及に貢献してきました。情報通信を取り巻く環境が、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展など劇的に変化する中で、TTCに求められる役割も変わりつつあります。グローバル市場における日本企業の現状と課題を示すとともに、今後のビジネス戦略の参考としていただくために、最新の技術トレンドとTTCの取り組みについて解説します。

    ※ 現、一般社団法人情報通信技術委員会
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  • 超伝導量子ビットによる高感度・高空間分解能電子スピン共鳴に成功 ―― マイクロメートル領域での電子スピンの高感度検出
    NTTは、超伝導磁束量子ビットを用いて少数電子スピンを含む微小体積の試料に対して分析を行える電子スピン共鳴の実証に成功しました。
    電子スピン共鳴は物質中の電子スピンの性質を調べるための分析手法の1つで、分子構造の解析等に広く使われています。しかしながら、通常の電子スピン共鳴装置で分析を行うには1013個程度の大量の電子スピンを含んだ試料が必要で、試料の体積も数ミリリットル(~[1 cm]3、一辺1 cmの立方体)程度必要です。そのため、分析を行える試料には制限があります。
    超伝導磁束量子ビットは高感度な磁場センサとして機能します。今回の成果は、この磁場センサで小さな磁石としての性質を持つ電子スピンを検出することで電子スピン共鳴が行えることを示したもので、0.05ピコリットル(~[4μm]3、一辺4μmの立方体)の試料中の400個程度の電子スピンを検出可能です。微小体積中に少数スピンを含む試料に対する新たな電子スピン共鳴法を開発したことは、材料分析の手法として基礎科学分野から材料評価・生体分析・医療応用まで、幅広い分野に貢献すると考えられます。
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  • NTTと東北新社、二番工房が触覚体験のデザイン・シェアを可能にするCompticsを活用した共同実験を開始 ―― 世界最大規模のビジネスとコンテンツの祭典「SXSW2019」にプロトタイプを出展
    NTT、㈱東北新社、㈱二番工房は、NTTが開発を進めている触覚コンテンツの体験・作成・共有システムCompticsを活用した体感型コンテンツの創造をめざし、2019年2月より検証を開始しました。
    NTTと東北新社、二番工房は、米国テキサス州オースティン市で行われる、音楽・映画・インタラクティブをテーマとする世界最大規模のビジネスとコンテンツの祭典、「サウス・バイ・サウスウエスト2019(SXSW2019)」において開催されるオフィシャルイベント「Trade Show」(2019年3月10~13日)に出展しました。
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  • 光通信波長帯ナノワイヤレーザの室温動作に成功 ―― 通信用微小レーザ光源の光回路集積に道
    NTTは、独自に開発した半導体ナノ構造形成方法を用いて髪の毛の100分の1程度の太さの高品質なナノワイヤレーザ構造を作製し、ナノワイヤではこれまで実現されていなかった光通信波長帯での室温レーザ発振に成功しました。さらにナノワイヤ構造を厳密に制御することで通信波長帯1300~1600ナノメートル全域での室温レーザ発振も実現しました。本技術は、光集積回路実現に向け最大の難関であった微小レーザ光源の直接形成と光ファイバ通信網とのシームレスな接続を可能にすると期待されます。
    なお、本研究の一部は、独立行政法人日本学術振興会科学研究費助成金の助成を受けて行われました。
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