8AUGUST 2024vol.36 NTT技術ジャーナル 2024年8月号 発行日 2024年8月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー 迷ったら前へ!現場の自由度を高め、現場をトラストする コネクテッド・ソサエティが進展する現代社会、サイバー空間の安⼼・安全は極めて重要な課題です。NTTグループでサイバーセキュリティの責任者としてグループCISO(最高情報セキュリティ責任者)を務めつつ、独自のサイバーインテリジェンスと脅威検知・対応能力でお客さま向けセキュリティサービス提供を行うNTTセキュリティホールディングスのCEOを務める横浜信一氏に、セキュリティのミッションと戦略、トップとしての姿勢を伺いました。 詳しく見る 特集 つくばフォーラム2024に見るアクセスネットワークの研究開発 本特集では、2024年5月16~17日に「新たな価値創造へ持続可能な社会を支えるアクセスネットワークへの挑戦」をテーマに開催された「つくばフォーラム2024」で発表されたIOWN (Innovative Optical and Wireless Network)の実用化に向けた取り組み、および最新のアクセスネットワーク技術について紹介する。 詳しく見る For the Future 自動車業界のゲームチェンジ:EV業界を紐解く-前編- 近年の自動車業界においては、ガソリン車やディーゼル車などの内燃機関車からEV/BEV(電気自動車)へのシフトが業界トレンドとなっています。EVシフトにより自動車業界のみならず交通、エネルギー業界などの周辺業界においても、新たなビジネスモデルや事業機会、技術的イノベーションが創出されることが期待されています。本連載では全2回にわたり、前編ではEV業界のマクロトレンドや地政学、国家政策、後編では主要メーカのEV戦略、EVを支える次世代技術の開発動向等について展望・概説します。 詳しく見る 挑戦する研究者たち 量子計算機が普及した環境を想像して、それに耐えることができる暗号の基礎理論と応用技術の実現をめざす 情報漏洩やサイバー攻撃等に起因するインシデントに関する報道をしばしば見かけるようになりました。こうしたインシデントに際して、大切な情報そのものを守ってくれるのが暗号です。持ち出しや漏洩により外部に出た情報に強固な暗号がかかっていて解読されなければ、そのデータは単に「1」「0」の数字の羅列でしかなく、改ざんも行うことができません。こうした暗号技術は、インターネットの普及に伴い、ネット通販等の電子商取引や仮想通貨といったかたちで日常生活の中に広くいきわたっています。暗号化や解読は、コンピュータによる演算処理で行われていますが、コンピュータの性能向上とともに強靭性を確保するためにより複雑化してきています。こうした暗号に関する研究に取り組んでいるNTT社会情報科学研究所 阿部正幸フェローに、暗号を活用した新たな情報売買のモデル、知識を漏洩することなく何かを証明するためのツールであるゼロ知識証明の新たな展開、そしてお互いにリスペクトし合える居心地の良いコミュニティに対する思いを伺いました。 詳しく見る 挑戦する研究開発者たち クラウドワークプレイスで社員のワークスタイル変革と社員参加型のDXをめざす NTT東日本グループでは、社員の創造力や生産性の向上をめざして、社員が、どこにいてもつながり、生産性高く、快適かつ創造的に働くことができるワークスタイル変革を指向しています。そこで、新たな働き方の実現に向けて、ゼロトラスト・セキュリティをベースとしたクラウド環境(クラウドワークプレイス)を構築し、社内IT環境を従来の閉域網から移行を進めてきました。NTT東日本 デジタル革新本部 鈴木康弘氏に社員のワークスタイル変革と社員参加型のDX(デジタルトランスフォーメーション)をめざすクラウドワークプレイスの構築、そして、勇気をもって最初の一歩を踏み出し、自ら技術に触れてトライ&エラーを繰り返すことの大切さを伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 地球規模での量子通信を実現する「量子インターネット」のための理論を構築 1世紀前に登場した量子力学は、古典力学の根底にある決定論的世界観を諦めた反面、より一般性が高い理論体系となっており、今や「万物は量子力学で記述されるはず」と考えられるに至っています。さらに古典的世界観をもとに構築された情報処理に対する理論体系を量子力学の枠組みでとらえ直す取り組みの中で、従来困難とされていた情報処理タスクまでもが量子力学の枠組みで実装可能となることが分かってきています。今回はNTTが取り組む「量子ネットワーク」の研究分野を先導するトップランナー・東浩司特別研究員に、現在取り組まれている研究や研究者としての心構えについてお話を伺いました。 詳しく見る グループ企業探訪 DBO一体アプローチでデータセンターの構築から運用までをフルターンキーで提供する会社 ICTやICTを活用したサービスが急速に拡大・進歩している世界において、データセンターはこうしたICTやデジタルサービスを支えるコアとなるインフラとなっています。東南アジアにおいては、2000年代中ごろからシンガポールを中心にデータセンター建設が急速に進展し、NTTグループも2012年にシンガポールに新たにデータセンターを建設・構築しました。データセンター建設の勢いは、周辺国に拡大しつつ現在まで続いています。こうした時流の中、早期からデータセンター構築に取り組んできたPro-Matrix Pte. Ltd.のDesmond Teo CEOに、DBO(Design、Build、Operate)の一体アプローチや「ワールドクラスのデータセンター施設に関するサービスプロバイダになる」というビジョンへの思いについて伺いました。 詳しく見る
from NTTコムウェア NTTコムウェアが推進するCPS powered by IOWNの取り組み NTTコムウェアIOWN推進部では、CPS(Cyber-Physical System)についてデジタルツインやAPN(All-Photonics Network)等IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の技術要素とロボットを組み合わせ、市場ニーズにこたえる新たなソリューション創出に取り組んでいます。NTTコムウェアのプロダクトを活用して実証を進めるCPSに加えAPN等のネットワークも含めたインテグレーションを行うことで、ソリューションとして相乗効果や新たな価値を生み出しながら、データセンタやスマートシティ等の分野における新技術の実用化を進めています。 詳しく見る