フランスの大手通信会社OrangeとNTTは、第5世代移動通信システム(5G)とネットワーク・AI(人工知能)・IoT(Internet of Things)・サイバーセキュリティ等の主要分野において、研究成果の相互利用を容易にするための2022年までの研究開発合意書を締結しました。
両グループはそれぞれの研究開発トピックを大枠でそろえて協力することによりデジタルトランスフォーメーションとネットワーク改革を加速し、またNTTが広くカバレッジを持つアジア・パシフィック地域、そしてOrangeが独自の地理的なフットプリントを持つヨーロッパやアフリカにまたがり利用されることになる画期的なイノベーションや新製品やサービスの開発をリードしていけるものと確信しています。
OrangeのStephane Richard会長は、「ヨーロッパは5Gの提供を始めるにあたり、NTTとの協力は非常に貴重なものと考えています。双方が技術や文化交流を続けるというコミットメントを共有することは、私は根本的に今日の世界の状況の中で絶対不可欠なものと確信しています。我々双方のそれぞれの研究結果を共有することは、それぞれが活動する地域における我々の顧客のためにより良いサービスとはどのようなものであるかを定義し、開発すること、また、多国籍企業のお客さまの発展を国際的にサポートすることを可能にしてくれます」と述べています。
NTTの澤田純社長は、「NTTグループは『Your Value Partner』として、事業活動を通じて、研究開発やICT基盤、人材などさまざまな経営資源や能力を活用し、パートナーの皆様とコラボレーション(協業)しながら、デジタルトランスフォーメーションの推進により、社会的課題の解決をめざしています。OrangeはAI、IoT、5Gなどの先進的な技術分野において、密に連携すべき重要かつ革新的なパートナーです。今回の協業を通じて、OrangeとNTTは相互に経営資源や能力を発展させ、さまざまな産業分野や国際的なイベントにおけるデジタルトランスフォーメーションの推進を加速化していきます」と述べています。