特集
IOWN構想特集─デジタルツインコンピューティング─
- デジタルツイン
- 複製・交換・融合
- シミュレーション・未来予測
- サイバーフィジカルインタラクション
- 社会と倫理
実世界とサイバー空間とを結びつける「デジタルツイン」が、IoT(Internet of Things)の進展等により実現されてきている。NTTでは、ネットワークやコンピューティング環境の進化に伴い、あらゆる事物のデジタル化および実世界との融合がますます進展していく未来像を踏まえて、2019年6月に「デジタルツインコンピューティング構想」を発表した。本特集ではその取り組みについて紹介する。
デジタルツインコンピューティング構想
デジタルツインコンピューティング構想の概要、適用範囲、アーキテクチャと実現に向けて取り組むべき主要課題について紹介する。
ヒトDTCの挑戦と今後の展望
ヒトDTCを用いた特徴的なユースケースとして、集団の合意形成、共感と他者理解、未来予測と成長について紹介する。
新たな社会を切り拓くモノのデジタルツインコンピューティング
ヒトとデジタル化されたモノとをインタラクション可能にする技術と、デジタル化されたモノやヒトの動きを大規模・高解像・高精度にシミュレーションする技術について紹介する。
実世界とサイバー世界を連動させるサイバーフィジカルインタラクションに関する取り組み
運動機能における能力拡張を実現する生体信号デコーディング・フィードバック技術と、未来の予測結果をフィードバックすることで違和感のない操作を実現するゼロレイテンシメディア技術について紹介する。
デジタルツインコンピューティングの社会的課題
デジタルツインコンピューティングがリアルとバーチャルが融合した新しいデジタル社会を実現していくための社会的課題を、データ、自律エージェント、仮想社会と、セキュリティ・プライバシ、倫理・制度の3×2のマトリックスに分類して紹介する。
主役登場
薮下 浩子
NTTデジタルツインコンピューティング研究センタ
私が夢見るDTCの世界