11NOVEMBER 2023 vol.35 NTT技術ジャーナル 2023年11月号 発行日 2023年11月1日(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 冊子PDFダウンロード
トップインタビュー 機動的経営の強みを活かし、黎明期にあるXR市場で「あたらしい何か」を創造する 誰よりも人と人のコミュニケーションを考えてきたNTTドコモから生まれた、NTTコノキュー。リアルとデジタルの空間を永続的に行き交う新しい体験を生み出すことをめざしています。距離、時間、想像を超えてヒトの心を豊かにし、社会を輝かせるためにXR市場を創造する丸山誠治NTTコノキュー代表取締役社長に、事業の状況とトップとしての心構えを伺いました。 詳しく見る 特集 国際標準化動向特集 価値観が目まぐるしく変化しさらに多様化していく現代において、安定した市場を確保し事業の維持と発展の予見可能性を高めることは企業活動にとって喫緊の課題であり、国際標準化への積極的な関与がこれまで以上に重要となっている。本特集では、NTTグループの国際標準化動向について紹介する。 詳しく見る 特集 IOWN構想の早期具現化に向けた取り組みについて 2023年3月にIOWN (Innovative Optical and Wireless Network)を構成する主要な技術分野の1つであるオールフォトニクス・ネットワーク(APN)のサービス「APN IOWN1.0」が提供開始された。NTT IOWN総合イノベーションセンタ(IIC)ではその先のIOWN構想の早期実現に向けて、プロダクトやサービスの開発を行っている。本特集では、IICが取り組んでいる技術やユースケースについて、APN、コンピューティング基盤、デバイスに分けてそれぞれ紹介する。 詳しく見る IOWN構想の早期具現化に向けて――IOWN実用化に向けたNTT IOWN総合イノベーションセンタの取り組み NTT IOWN総合イノベーションセンタは、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の早期具現をめざして発足した組織であり、NTT研究所が創出するIOWN各種技術の実用化と、それらを核として市場ニーズや社会の要請にこたえられるように仕立て上げた、IOWNサービス・プロダクトの提供に取り組んでいます。本稿では、IOWNを幅広く普及展開させ、持続的成長に向けて社会の変革に寄与することをめざすNTT IOWN総合イノベーションセンタの活動について紹介します。 詳しく見る 特別企画 「NTT Technology Report for Smart World 2023」の公開について NTT研究企画部門では、2019年に始動したIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とともに、より人々が豊かに生きていく世界を実現するためのテクノロジーについてまとめた「NTT Technology Report for Smart World」を発表しています。このたび、新たに2023年度版を公開しましたので、本稿では、その概要と更新のポイントについて紹介します。 詳しく見る 特別企画 神奈川県立横須賀高等学校の生徒がスポーツアナリストになるまでの成長記――NTT人間情報研究所の地域貢献活動の紹介 NTT人間情報研究所サイバネティックス研究プロジェクトでは「スポーツアナリストを体験しよう」という研究テーマで高校生を受け入れ、さらに共同研究としてスーパーサイエンスハイスクールの支援に取り組んでいます。本稿では、若手研究者育成に関する地域貢献活動にかかわったNTT研究者と神奈川県立横須賀高等学校の担当教諭へのインタビューを紹介します。 詳しく見る 挑戦する研究者たち 神経反射による腕運動とそのときの脳内感覚運動情報処理の関係、およびそのメカニズムを解明 私たちの何気ない日常の動作においても、伸長反射に代表されるように、無意識の脳神経系の情報処理プロセスが関与して巧みな運動制御が行われているものが多くあります。このような無意識で行われる感覚-運動系には比較的原始的な神経システムが関与していると思われるかもしれませんが、高次の視覚情報処理が行われた信号をトリガーとして反射的応答が発現するものもあります。その一例である、視覚運動から短潜時で腕応答が生成されるメカニズムに関して、仮説検証により世界で初めてメカニズムを明らかにした、NTTコミュニケーション科学基礎研究所 五味裕章上席特別研究員に、神経反射による腕運動とそのときの脳内感覚運動情報処理の関係、およびそのメカニズム、楽しく研究を進める思いと工夫を伺いました。 詳しく見る 挑戦する研究開発者たち アンコンシャス充電がもたらすスマートライフの実現をめざし、どこでも無線給電ができる世界に スマートフォンの普及をはじめとして身の回りのデバイスは多様化しています。電池の性能も向上していますが、常に電池の残量が気になる、といった利用者の意見も出ています。そして、その結果としての充電に対する種々の煩わしさも表面化してきています。NTTドコモ デバイステック開発部 担当部長 王 偉忠氏に、充電ストレスフリー・カーボンフリーデバイスをめざした開発、「アンコンシャス充電がもたらすスマートライフ」の実現への思い、プロのプライドを持った開発への姿勢について伺いました。 詳しく見る 明日のトップランナー 脳の状態を可視化して人の相互理解を深める「感性コミュニケーションの実現に向けた脳科学応用技術」 従来のコミュニケーションでは、多少の行き違い(ミスコミュニケーション)や対話として成立しないこと(ディスコミュニケーション)が発生し、言語表現によって情報を100%相手に伝えることは難しいとされていました。そこで近年では、言語を介さず脳内情報を直接相手に伝えることで情報を正確に伝達し、相互理解を深めるための取り組みが行われてきています。この研究が進むことで、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の方の脳波計測による表情生成や、生成AI(人工知能)に正しく意図を伝えて誰でも生成AIのメリットを享受できる世の中などが実現されると期待が高まっています。今回は「感性コミュニケーションの実現に向けた脳科学応用技術」の研究に取り組む、志水信哉特別研究員にお話を聞きました。 詳しく見る グループ企業探訪 NTTグループの技術・知見を活かし、モバイル通信技術の国際標準化に貢献する会社 スマートフォンが世界中に普及し、いつでも、どこでも、誰とでも、SNSや情報通信が可能となっています。これを支えているのが5G(第5世代移動通信システム)をはじめとする情報通信ネットワークです。情報通信ネットワークは、さまざまなベンダによる多くの装置で構成されていますが、これらの装置が、国際標準と呼ばれる世界共通な規約・規格に従っていなければつながりません。モバイル通信を中心に国際標準策定(国際標準化)活動に貢献しているDOCOMO Communications Laboratories Europe GmbHの田中威津馬(たなかいつま)所長に、国際標準化活動の中心地である欧州における活動と、6G(第6世代移動通信システム)、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)時代に向けた国際標準化への思いを伺いました。 詳しく見る
from NTTドコモ 企業横断の統計的なデータ活用による社会課題解決を実現する秘匿クロス統計技術 さまざまな社会課題の解決には、各企業の保有するデータを企業横断で活用し、社会で発生する事象を俯瞰的にとらえることが有効です。一方、国内外でデータ提供者のプライバシ保護に関する新たなルールづくりも進んでおり、個人のプライバシを保護しつつ、データ活用を行うことが重要になっています。こうした背景を踏まえて、NTTドコモではプライバシ情報を保護したうえで、企業横断で統計情報を作成する秘匿クロス統計技術の研究開発を進めています。秘匿クロス統計技術により、企業を横断したデータの統計的活用を通じて、従来得られなかった新たな視点で事象をとらえ、効果的な課題解決につながることが期待されます。 詳しく見る