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11NOVEMBER 2020

NTT技術ジャーナル 2020年11月号
発行日 2020年11月1日
(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318
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  • 第3回 オールフォトニクスに向けた光通信技術の進歩
    ノンフィクション作家の野地 秩嘉(のじ つねよし)氏より「ムーンショット・エフェクト──NTT研究所の技術レガシー」と題するNTT研究所の技術をテーマとした原稿をいただきました。連載第3回目は「オールフォトニクスに向けた光通信技術の進歩」です。本連載に掲載された記事は、中学生向けに新書として出版予定です(NTT技術ジャーナル事務局)。
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  • 通信機械室の未来をかたちづくる「空調ガイドライン」の改定
    近年、通信装置の高集積化による高発熱化が進み、空調環境の重要性が増加しています。空調環境は空調設備の冷房能力に加えて、通信機械室内全体の気流環境によって大きく左右されます。NTTグループでは、適切な空調環境を構築・維持するために、通称「空調ガイドライン」が制定されています。このたび、2020年6月にこれまでの「空調ガイドライン」が抱えていたさまざまな課題を解決させた第2版を制定しました。ここでは本改定の事務局を担いましたNTTファシリティーズより、空調ガイドライン改定に関する取り組みについて紹介します。
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  • ITU-T SG13における将来ネットワークに関する標準化動向
    ITU-T SG13は将来ネットワークの検討を担うITU-Tのグループです。スライス、機械学習を利用したネットワーク管理、量子鍵配送などさまざまなネットワーク技術の検討を行っています。ここではNGN(Next Generation Networks)以降の検討テーマの変遷、最近議論されているテーマなどを紹介します。
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  • 世界初の無人運航船実証実験に向けた共同研究契約締結
    NTTと株式会社MTIは、「Designing the Future of Full Autonomous Shipプロジェクト(DFFASプロジェクト)」を通じ、世界初となる輻輳海域での無人運航船実現に向けた実証実験を実施するため、共同研究契約を締結しました。MTIは無人運航船の実現に必要となるシステムのコンセプト設計、関連技術開発・検討、NTTはIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想における技術の適用検討、とそれぞれの強みを活かし、DFFASプロジェクトがめざす無人運航船がつくる未来の可能性の提示に向けて、共同研究開発に取り組みます。
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  • 光のトポロジカル特異点の生成手法を発見
    NTTは、東京工業大学(東工大)と共同で、フォトニック結晶を変形させるという簡単な手法により、光のトポロジカルな特異点を自在に生成・制御できる手法を世界で初めて理論的に明らかにしました。本成果はレーザの偏光状態や出射方向の制御に利用可能で、光のトポロジカルな性質を利用した新しい光制御の可能性を示すものと期待されます。
    本成果は2020年7月30日(米国時間)に米国科学雑誌「フィジカル・レビュー・レターズ」のオンライン版に公開されました。
    なお、本研究の一部は独立行政法人日本学術振興会科学研究費助成金の助成を受けて行われました。
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  • テラヘルツセンシングに適用可能な500GHz帯20dB利得の増幅器ICを実現
    NTTは、増幅器の周波数を制限する要因となっていたトランジスタの寄生容量成分をインダクタ成分で中和する中和回路を500GHz帯で初めて増幅回路に適用し、500GHz帯での20dBの高利得増幅器ICの実現に成功しました。
    500GHz帯は、テラヘルツ波として知られる高い周波数帯の1つであり、センシングなどへの適用が期待されています。マイクロ波やミリ波よりも高いこの周波数帯を利用するためには、高い利得を持つ増幅器ICの実現が期待されていました。
     NTTは、独自の中和回路技術を適用した500GHz帯増幅器ICをInP(インジウムリン)-HEMT(High Electron Mobility Transistor)で実現し、20dBの電力増幅率(利得)を確認しました。現在まで報告されている500 GHz帯増幅器ICの2.5倍の利得であり、台風や集中豪雨などの気象予報精度の向上につながる技術として期待されます。本技術の詳細は、米国時間2020年8月4日からインターネット上でオンライン開催された国際会議IEEE IMS 2020(IEEE International Microwave Symposium)に新設のLate Newsにて発表しました。
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  • 300GHz帯無線トランシーバの省電力化に成功
    東京工業大学とNTTの研究グループは、5G(第5世代移動通信システム)で用いられる28GHz帯の10倍高い周波数である300 GHz帯を用いる超高速無線通信トランシーバの開発に成功しました。
    この無線トランシーバは、34 Gbit/sの高速な無線通信を、送信・受信合わせて、わずか410mWの低消費電力で実現できます。新たに考案した高利得なミキサ回路を採用することで、安価で量産が可能なシリコンCMOSプロセスによる製造を可能としました。
     低コスト化・省面積化・低消費電力化が達成できたことにより、スマートフォン等のモバイル端末への搭載が可能となりました。5Gの次の世代の無線通信システムの実用化を加速させる成果です。
     研究成果の詳細は、2020年8月4日(米国太平洋時間)にオンライン開催された国際会議IMS 2020「International Microwave Symposium 2020」で発表しました。
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  • ガラスやアクリル板越しに会話できる「ウインドウトーク」の開発
    NTTは、音響信号処理技術により、自動車や建物の窓越しであっても、窓がないかのように会話ができる「ウインドウトーク」を開発しました。本技術を活用することで、窓を閉めたまま、感染リスクを抑えたコミュニケーションを実現します。2020年9月より、実証実験を実施し、早期の商品化をめざしていきます。
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