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- 2024.08.20
- ITU-T SG12 標準化動向
- 通信サービスを適切な品質で提供するために、ネットワークおよびアプリケーションサービスの設計・管理は極めて重要であり、そのためには、定量的に測定・評価する技術が必要となります。ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)12では、ユーザがサービスに対し、体感する品質(QoE:Quality of Experience)とその目標値を達成するために要求されるネットワーク品質(QoS:Quality of Service)の評価法、測定法、規定値等に関する研究を行っています。ここでは、音声・映像メディアの品質評価・管理技術に関する最新の標準化動向を中心に紹介します。
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- 2024.07.22
- ASTAP36参加報告
- 2024年5月20~24日に第36回ASTAP(Asia-Pacific Telecommunity Standardization Program)会合が、タイのバンコクにて、現地における対面とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。18カ国から152名が参加し(うち39名がオンライン参加)、4日間の標準化会議に加え、産業界の動向に関するインダストリー・ワークショップが行われ、各国の意見が交換されました。ここではASTAP36の開催概要について報告します。
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- 2024.06.21
- ITU-T SG16参加報告
- 2024年4月にITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) SG(Study Group)16会合がレンヌ(フランス)を物理会場としてハイブリッド形式で開催されました。NTTグループからはQ(Question)8においてイベント実施者本人(例えば音楽コンサートの演奏者)の感覚を遠隔地で共有できる一人称ILE(Immersive Live Experience)に関する新規勧告草案開始の提案がなされました。ここでは、Q8での議論模様および結果を中心に報告します。
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- 2024.05.23
- ITU-Tインダストリーエンゲージメントワークショップ参加報告
- ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)と産業界の関係強化はITU-T尾上誠蔵 電気通信標準化局長が掲げる重点分野の1つです。本分野に関する議論を深めるため、2024年4月19日に各業界・団体の有識者を集めたインダストリーエンゲージメントワークショップが開催されました。ここでは、ワークショップ当日の模様について報告します。ワークショップに向け各地域から2名のステアリングコミッティ委員が指名され、筆者はアジア太平洋地域選出の委員としても活動しましたので、準備の舞台裏についても報告します。
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- 2024.04.18
- 2023年ITU世界無線通信会議(WRC-23)報告
- 無線通信が利用する電波は、国境を越えて伝わるために国際的な取り決めが必要となります。このため、国連の電気通信に関する専門機関である国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)では、無線通信規則(RR:Radio Regulations)として周波数ごと・地域ごとの電波の利用ルールを規定しています。RRは約4年ごとに見直しがされており、このことを目的として開催される国際会議がITU世界無線通信会議(WRC:World Radiocommunication Conference)です。改正されたRRは国内の電波法令等にも反映されることから、携帯電話やその他無線によるサービスを提供しているNTTグループにとってもWRCは非常に重要な会議です。ここでは2023年11~12月にかけてアラブ首長国連邦・ドバイにて開催された2023年ITU世界無線通信会議(WRC-23)について報告します。
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- 2024.04.01
- GlobalPlatformの最新動向──評価認証、TEE、そしてデジタルID
- ゼロトラスト、サプライチェーン問題などのIoT(Internet of Things)セキュリティに加えて、近年ではコンフィデンシャルコンピューティング、デジタルIDなど、デジタルトラスト技術の進展を受けて、セキュアコンポーネントを取り巻く環境は急速に変化しています。ここではこのような最新のセキュリティ環境の変化を受けたGlobalPlatformの標準化動向を紹介します。
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- 2024.02.27
- TIP OOPTにおけるオープン光伝送装置の最新動向
- TelefonicaやVodafone等の欧州オペレータが中心となり、光とIPネットワークにおけるハードウェア・ソフトウェア分離とイノベーション加速をめざした活動がTelecom Infra Project Open Optical & Packet Transportにて進められています。ここでは、オペレータが協力して共通のユースケース・仕様を提示して新規ベンダの参入を促し、コスト削減をめざすTIP Phoenixプロジェクトに焦点を当て、プロジェクト発足の背景やこれまでの取り組みと、NTTグループの貢献について解説します。
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- 2024.01.25
- Northbound APIに関する3GPP標準化動向
- 3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、通信事業者のモバイル網機能を3rd party事業者(例:アプリケーションプロバイダ)が利用できるようにするためのAPI(Application Programming Interface)フレームワークの検討をリリース15から開始し、さまざまな産業界とのコラボレーションを実現しようとしてきました。このAPIを図に示すと、通信事業者から3rd party事業者に提供される北向き(上向き)のインタフェースになることから、3GPPではこのAPIをNorthbound APIと呼んでいます。ここでは、5G(第5世代移動通信システム)/5G advanced/6G(第6世代移動通信システム)サービスのさらなる多様化を見据えてリリース18から検討を開始した、3rd party事業者が通信事業者のNorthbound APIを利用する際のユーザ同意取得方式の解説とその標準化におけるNTTの活動を紹介します。
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- 2023.12.20
- TTC BSG活動報告
- 一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)におけるBSG(Bridging the Standardization Gap:標準化格差解消)専門委員会の活動の一環として、アジア太平洋地域諸国からICTの利活用と標準化の推進・普及に携わる大学教授や政府機関関係者を招き、日本の農水産業、教育、環境、医療、災害対応等におけるICT活用の事例紹介や参加者どうしの意見交換を行うミーティングを開催しました。ここでは、2023年10月に東京と北九州で実施された本イベントについて報告します。
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グローバルスタンダード最前線
NTTグループが取り組む標準化の取り組みをご紹介します。