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- 2021.11.22
- ITU-R SG5の標準化動向
- スマートフォンに代表されるモバイル通信や無線LAN、柔軟性・耐災害性に優れた固定無線方式など、無線通信は電気通信網で大きな役割を果たしています。国際標準化組織の1つであるITU-R(International Telecommunication Union-Radiocommunication Sector)では、無線通信システムや利用する周波数等無線通信に関する標準化を行っています。ここではITU-Rで地上無線通信を所掌する第5研究委員会(SG5)とその傘下の作業部会(WP)の最近の動向と、それらに対する NTT研究所、NTTドコモの貢献について概説します。
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- 2021.10.21
- ITU-T SG2での電気通信番号の標準化状況
- ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)2のWP(Working Party)1では、電気通信番号や識別子に関しての、管理・ネットワークへの適用・通信サービスへの展開にかかわるさまざまな国際間の課題への取り組みを行っています。特に、最近のネットワークのIP化やIoT(Internet of Things)サービス・OTT(Over The Top)サービス等の急速な展開、グローバル化により、課題が多様化するとともに、なりすまし等の電気通信番号を悪用した詐欺等の問題が増加し、番号の適正使用の課題への対応が急がれています。またWP2では、網管理の課題が扱われていますが、ここでは、電気通信番号や識別子を中心としたWP1の状況について、WTSA(世界電気通信標準化総会:World Telecommunication Standardization Assembly)決議(Resolution)と対応させつつ報告します。
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- 2021.09.22
- 5GおよびBeyond 5G時代の低遅延・大容量通信を実現する高精度時刻同期技術
- 近年、5G(第5世代移動通信システム)モバイル通信をはじめ、高頻度金融取引や高精細映像配信、スマートグリッドなどの高精度時刻情報を活用したサービス実現技術として、高精度時刻同期技術が注目されており、ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)15やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)を中心に国際標準化が進められています。ここでは 5Gに加えBeyond 5Gや量子情報通信などの次世代通信技術を見据えた時刻同期要求条件や、近年IEEEで規格が更新された時刻同期技術/PTP(Precision Time Protocol)の概要と、通信網の時刻同期高精度化に向けたITU-T SG15の最新議論動向を紹介します。
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- 2021.08.17
- アジア太平洋地域における標準化活動――ASTAP-33新マネジメント体制
- 第33回ASTAP(Asia-Pacific Telecommunity Standardization Program)会合が2021年6月にオンライン形式で開催されました。ASTAPはAPT(Asia Pacific Telecommunity)におけるICT分野の標準化活動の強化、地域として国際標準の策定に貢献することを目的としています。ここでは、ASTAP-33の結果および併設されたインダストリーワークショップについて報告します。
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- 2021.07.16
- IEEE802.3における400GイーサネットおよびBeyond 400Gイーサネット標準化の最新動向
- データセンタ網、テレコム網の通信帯域の需要増加にこたえ、高速イーサネット光インタフェースの標準化がIEEE802.3 WG(Working Group)で進んでいます。ここでは、IEEE802.3で進む標準化のうち、高速Point to Point(P2P)インタフェースである400Gイーサネット、および新しく始まったBeyond 400Gイーサネットの標準化動向について紹介します。
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- 2021.06.18
- 次世代メタルアクセス網の標準化動向
- ここでは、ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)15において検討が進められている既存インフラである敷設済みメタルケーブルを使い、光ファイバと同等の超高速伝送サービスを提供できる次世代メタルアクセス技術および標準化の動向について、G.fastとMGfastを中心に紹介します。次世代のメタルアクセス技術として期待されるMGfastは、撚線対ケーブルや同軸ケーブル上で10 Gbit/s(上り・下り合計)という伝送速度提供をターゲットとするものになります。
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- 2021.05.21
- Broadband Forum(BBF)におけるアクセスシステム部品化技術の標準化動向
- 将来アクセスシステムにおける多様なサービスへの柔軟かつ迅速な対応に加え、システムのシンプルな運用をめざし、アクセスシステムに部品化技術を適用する研究開発が進展しています。ここでは、現在活発な審議が進められているBroadband Forum (BBF)におけるアクセスシステム部品化技術の標準化動向について、関連の深いオープンソースソフトウェア(OSS)開発団体ONF(Open Networking Foundation)の動向も含め報告します。
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- 2021.04.20
- TM Forum最新動向
- TM Forumは、1988年の設立から30年来行ってきたTelecommunications Management Network(TMN)モデルに基づくテレコムオペレーション〔通信事業者のBSS(Business Support Systems)/OSS(Operation Support Systems)〕の検討・標準化から、次世代の他事業者・産業と連携したB2B2Xサービス向けのオペレーションシステムのフレームワーク、アーキテクチャの検討・標準化にシフトしてきています。最近は、特にAI(人工知能)技術を活用した業務の自動化をめざしたAutonomous Networkや顧客指向のオペレーションをめざしたCustomer Experience Managementに関する標準化に向けた取り組みがさかんに行われています。NTTグループは、本団体で、NTTグループの技術・ビジネス要件の標準化への反映を進めているとともに、本団体のドキュメントを活用し、デジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けたOSS/BSSのアーキテクチャの検討を進めています。
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- 2021.04.06
- IECにおける光コネクタの標準化活動と今後の動向
- 世界中の光通信ネットワークやデータセンタで、世界各国でつくられる膨大な数の光コネクタが使われています。光コネクタはわずか1㎛の部品誤差が信号品質に影響を与えるため、精密な部品を必要とする製品であり、その接続互換性を保つためには部品形状、性能、そしてそれらを試験するための測定法を国際標準化することが不可欠です。ここでは、光コネクタの標準化活動の概要と近年の動向について紹介します。
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グローバルスタンダード最前線
NTTグループが取り組む標準化の取り組みをご紹介します。