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- 2025.06.23
グローバルスタンダード最前線 -
- ASTAP37参加報告
- 2025年4月21~25日に第37回ASTAP(Asia-Pacific Telecommunity Standardization Program)会合が、タイのバンコクにて、対面形式で開催されました(インダストリー・ワークショップ、ならびにオープニングおよびクロージングプレナリのみハイブリッド形式で開催)。19カ国から137名が参加し(うち35名がオンライン参加)、標準化会議に加え、産業界の動向に関するインダストリー・ワークショップが行われ、各国の取り組みが紹介されました。ここではASTAP37の開催概要について報告します。
- 2025.06.23
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- 2025.05.22
グローバルスタンダード最前線 -
- Open ROADM MSAの標準化動向
- Open ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer) MSA(Multi-Source Agreement)は、メトロ・ロングホールの波長多重光伝送網の領域において、複数ベンダ間で相互接続可能なROADM網を実現するため、物理レイヤの光インタフェース仕様と装置コントローラ向けの制御API(Application Programming Interface)の規定を進めています。本稿ではOpen ROADM MSAが定める規格の概要と、最新の活動内容について紹介します。
- 2025.05.22
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- 2025.04.21
グローバルスタンダード最前線 -
- 3GPPでの高臨場音声音響符号化IVASの標準化
- 3GPP(3rd Generation Partnership Project) SA4(Service and System Aspects 4)は2014年に制定したEVS(Enhanced Voice Services)音声音響符号化の拡張として、11社の公開共同開発によりIVAS(Immersive Voice and Audio Services)の標準化を進めて基本部分を2024年夏に完成させました。IVASはマルチチャネル信号用の多様な符号化処理を備え、高臨場通信や多地点会議など電話機能を拡張するサービスへの展開が期待されています。この中でNTTやOrangeは世界中に普及しているEVSとの相互接続品質を改善する能動ダウンミックス技術を提案しています。ここでは標準化の状況と展開について紹介します。
- 2025.04.21

- 7JULY 2025vol.37
- 最新号
- NTT技術ジャーナル 2025年7月号
発行日 2025年7月1日
(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 - 冊子PDFダウンロード
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- 特集
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- NTTグループの医療・ヘルスケアへの取り組み
- NTTグループでは、生活習慣の改善や健康寿命の延伸のため、医療・ヘルスケア分野においてさまざまな取り組みを展開している。具体的には、スマートフォンをはじめとするデータの利活用やAI(人工知能)技術の開発、遠隔診療などを進めている。本特集ではNTTグループの医療・ヘルスケアの取り組みを紹介する。
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- 特集
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- つくばフォーラム2025に見るアクセスネットワークの研究開発
- 本特集では、2025年5月15~16日に「世界を変える価値創造を 持続可能な社会を支えるアクセスネットワークへの挑戦」をテーマに開催された「つくばフォーラム2025」で発表されたIOWN (Innovative Optical and Wireless Network)の実用化に向けた取り組み、および最新のアクセスネットワーク技術について紹介する。
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- 特別企画
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- 技術の本質を徹底して追求。パッションは好きなことにしか注げないものである
- 元日本電信電話株式会社CSSO(Chief Standardization Strategy Officer)で、現在国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)電気通信標準化局長の尾上誠蔵氏がIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)の2025 IEEE Jagadish Chandra Bose Medal in Wireless Communicationsを受賞しました。本賞は分野ごとに21種あるIEEE Medalsの1つで、最高位のIEEE Medal of Honorに次ぐ賞の1つとして、2025年に新設されました。この受賞を記念して、受賞理由の1つであり、4G(第4世代移動通信システム)に向けたLTE(Long Term Evolution)のコンセプトを提唱し、「LTEの父」と呼ばれる尾上誠蔵氏にお話を伺いました。
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- 挑戦する研究者たち
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- 古くて新しい課題「共通基盤」を、最先端技術を活用して解明し、コンピュータと人のコミュニケーションに挑む
- 人と人のコミュニケーションにおいて、共通の話題・前提条件・認識等の「共通基盤」が一致しているときにお互いに理解し合えてコミュニケーションが成立します。共通基盤を構築することができれば、コンピュータと人のコミュニケーションもより円滑になります。共通基盤の概念は古くからありましたが、人の認知と深く関連することもあり、いまだに解明されていないことも多々あります。それを1つひとつ解明していくことで、共通基盤構築のプロセスを実現することが可能となります。こうした共通基盤を、生成AI(人工知能)等を活用して解明し、コンピュータと人のコミュニケーション実現に挑む、NTT人間情報研究所 東中竜一郎客員上席特別研究員に、古くて新しい課題に取り組む姿勢と「失敗ではなく成功しなかっただけ」という考え方を伺いました。
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- 挑戦する研究開発者たち
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- AIエージェントが自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行する、生成AI活用コンセプト「SmartAgent™」
- 2022年11月にOpenAIが生成AI(人工知能)やChatGPTを発表したことで、文書作成の自動化や一部の自動プログラミング等、AI活用の領域は大きく広がりました。この動きを受け、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる新たな取り組みとして、多くのSIerが新規ビジネス領域へ進出しています。こうした生成AIの進化とともに、複数のAIモデルが連携し、複雑な業務への適用が可能になる中、重要性を増しているのが、自律的に行動する高度なソフトウェアシステムであるAIエージェントです。今回は、こうしたAIエージェントに関する技術開発を行う、NTTデータグループ 技術革新統括本部 正野勇嗣氏に、生成AI活用コンセプト「SmartAgent<sup>™</sup>」とその実現に向けた技術、技術的な価値を届けることで社会に貢献していくという想いについて伺いました。
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- グループ企業探訪
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- フィールドDXを通じて、地域経済活性化に貢献する会社
- 近年、キャンプ人気が高まり、「ソロキャンプ」から「グランピング」まで、その楽しみ方は多様化しています。自治体が保有する公営キャンプ場の多くは、トイレや炊事場などの水回りを中心とした設備や建物が老朽化しており、お客さまが訪れないという悪循環に陥っていますが、自治体は売上が上がらないうえに維持に費用をかけざるを得ず、赤字運営している状況です。こうした厳しい現状に対して、DX(デジタルトランスフォーメーション)のノウハウ等を活用して施設の運営効率化、魅力向上による人流創出と周辺施設への送客により、地域経済の活性化に貢献するNTT Landscape松尾雄大副社長に、本事業と、地域貢献への思いを伺いました。
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- 明日のトップランナー
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- 無線通信システムの高速・大容量をめざして、テラビット級無線伝送技術の実用化へ
- 5G(第5世代移動通信システム)から6G(第6世代移動通信システム)への発展、AI(人工知能)、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)などのさまざまなサービスの普及に伴い、2030年代には無線通信システムのさらなる大容量化が必要となります。こうした将来の無線通信量の爆発的な増加需要に備え、NTTが独自に研究、開発しているのが、「OAM(Orbital Angular Momentum)多重伝送技術」と「MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術」を融合させて、従来を凌駕する無線通信システムの大容量化を実現する「OAM−MIMO多重伝送」です。今回はこのテラビット級無線伝送を可能にする「OAM−MIMO多重伝送技術」のトップランナーである笹木裕文特別研究員にお話を伺いました。
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- from NTTドコモビジネス
- 認知症で不安になる本人・家族・企業が少なくなる社会へ。電話×AIによる「脳の健康チェック」サービス
- 高齢化が急速に進む中、2040年には高齢者の3人に1人が認知症・軽度認知障害(MCI)になると予測されており、予防や発症後のケアなどへの意識が高まっています。NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)は「認知症で不安になる本人・家族・企業が少なくなる社会へ」をコンセプトに、通話によりAI(人工知能)が脳の健康状態を確認するサービス「脳の健康チェック」を開発しました。本稿では、サービスの概要と将来の展望について紹介します。
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