-
- 2025.05.22
グローバルスタンダード最前線 -
- Open ROADM MSAの標準化動向
- Open ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer) MSA(Multi-Source Agreement)は、メトロ・ロングホールの波長多重光伝送網の領域において、複数ベンダ間で相互接続可能なROADM網を実現するため、物理レイヤの光インタフェース仕様と装置コントローラ向けの制御API(Application Programming Interface)の規定を進めています。本稿ではOpen ROADM MSAが定める規格の概要と、最新の活動内容について紹介します。
- 2025.05.22
-
- 2025.04.21
グローバルスタンダード最前線 -
- 3GPPでの高臨場音声音響符号化IVASの標準化
- 3GPP(3rd Generation Partnership Project) SA4(Service and System Aspects 4)は2014年に制定したEVS(Enhanced Voice Services)音声音響符号化の拡張として、11社の公開共同開発によりIVAS(Immersive Voice and Audio Services)の標準化を進めて基本部分を2024年夏に完成させました。IVASはマルチチャネル信号用の多様な符号化処理を備え、高臨場通信や多地点会議など電話機能を拡張するサービスへの展開が期待されています。この中でNTTやOrangeは世界中に普及しているEVSとの相互接続品質を改善する能動ダウンミックス技術を提案しています。ここでは標準化の状況と展開について紹介します。
- 2025.04.21
-
- 2025.03.25
グローバルスタンダード最前線 -
- ITU-T WTSA-24 (世界電気通信標準化総会) 参加報告
- 世界電気通信標準化総会2024(WTSA-24:World Telecommunication Standardization Assembly-24)は2024年10月15~24日の期間にインド・ニューデリーで開催されました。WTSAは、元NTT CSSO(Chief Standardization Strategy Officer)の尾上誠蔵氏が局長を務める国際電気通信連合電気通信標準化局(ITU-T:International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)におけるもっとも重要な総会で、4年に1度開催されます。本稿ではWTSA-24の概要と主な審議内容を紹介します。
- 2025.03.25

- 6JUN 2025vol.37
- 最新号
- NTT技術ジャーナル 2025年6月号
発行日 2025年6月1日
(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 - 冊子PDFダウンロード
-
- 特集
-
- NTTグループの一次産業分野の取り組み
- NTTグループでは、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)を活用した一次産業の自動化技術や食品ロス削減、地域貢献をめざす取り組みを展開している。具体的には、農作業や畜産の効率化、食品資源循環ソリューション、堆肥化技術の高度化、さらに除草作業自動化の技術開発など、幅広い分野での活動を進めている。本特集ではNTTグループの一次産業分野の取り組みについて紹介する。
-
- For the Future
-
- 量子コンピュータで社会やビジネスはどう変わるか-後編-
- 量子コンピュータ技術は発展途上にありますが、量子コンピュータが新たなビジネスになることを見越して、現時点の技術を活用して、量子コンピュータを商用化する動きがみられます。また、海外の大手IT企業、ベンチャー企業、また日本企業なども商用化に向け積極的な動きをみせています。本稿では、上記のプレイヤの動向を紹介するとともに、現状でのビジネスモデルについて整理します。また、量子コンピュータの具体的な利用シーンに触れ、実用化に向けた動きがあることを紹介します。
-
- 挑戦する研究者たち
-
- コヒーレントイジングマシンの可能性を探求し、タイムビン多光子もつれ状態を生成して量子ネットワークへ一歩前進
- 組合せ最適化問題は多数の選択肢の中からその最適な組合せを見つける問題で、選択肢の数が大きくなると最新のデジタル計算機を用いても解くことが困難です。光発振器のネットワークを用いてこの問題を解くコヒーレントイジングマシンの本質に迫るとともに、世界初の「タイムビン量子ビットに基づく3光子もつれ状態の生成」により量子インターネット実現に向けた研究に挑む、NTT物性科学基礎研究所 武居弘樹上席特別研究員に、現在の取り組み、そして、「現場でハードワークし、たまには外に出る」という研究姿勢への思いを伺いました。
-
- 挑戦する研究開発者たち
-
- NTT東日本の既存アセットを活用しつつ、そこに新しい技術を組み合わせることで、地域の活性化に取り組む
- 2023年11月にNTT研究所が開発したLLM(Large Language Model)「tsuzumi」が発表され、2024年3月に商用サービスが開始されました。tsuzumiには、「軽量」「世界トップレベルの日本語処理性能」「柔軟なチューニング」「マルチモーダル」という特徴があり、NTTグループ各社においても、tsuzumiを活用した事業展開等に向けてさまざまな活動が活発化しています。NTT東日本では、REIWA推進PTにおける、「NTT東日本の既存アセットを活用しつつ、そこに新しい技術を組み合わせることで、地域の活性化をめざす取り組み」の中で、tsuzumiの活用に取り組んでいます。REIWA推進プロジェクト長である清水雅史氏に、tsuzumiを活用した新潟県内の医療・介護関連分野のイノベーションに向けた取り組みと、イノベーションを推進するための考えを伺いました。
-
- 明日のトップランナー
-
- ニューラルネットワークを活用し、コンピュータでも人間のように音声の選択的聴取を可能にする
- 私たちはたくさんの音に囲まれて生活しています。人間は複数の人が同時に話しても特定の声を聴き分ける「選択的聴取」ができますが、コンピュータでは困難でした。もしコンピュータで特定の音や声だけを抽出できれば、雑音を消し、呼び鈴や電話の音だけをヘッドホン越しに聞くことができるなど、在宅ワークの方や視覚や聴覚のサポートが必要な方など多方面への貢献につながります。今回は複数の話者の中から特定の声を抽出する技術の開発に成功したマーク・デルクロア特別研究員にお話を伺いました。
-
- グループ企業探訪
-
- 科学者ニュートンの確固たる技術力、そして発明家エジソンの柔軟な発想を社名に託す、創立50周年超のシステムインテグレータ
- NTTデータ ニューソンは、組込み開発を得意とする「日本アプリケーション株式会社」を前身とし、NTT DATAの技術力を駆使して、「アプリケーション開発」「IT基盤」「デジタルソリューション」の3軸で事業展開するシステムインテグレータです。2024年に創立50周年を迎え、その歴史を基盤にお客さまの“Best IT Partner”をめざす活動と、AI(人工知能)をはじめとする新技術を活かしたオファリング投入による新規のビジネス領域と新規のお客さま獲得、そのための人材育成に対する考えを上原智社長に伺いました。
-
- from NTT東日本
- 新規事業創出に向けたAI技術者育成
- NTT東日本ビジネス開発本部では、7年前にAI(人工知能)の内製化を目的として専門チームを立ち上げました。現在ではAIの世界的コンペティションサイト「Kaggle」で金メダルを取得する社員を3名輩出するなど、ハイクラス技術者が多く育ってきています。またAIを活用した事業創出にあたっては、専門技術者の育成だけでなく、全社的なAI知識の底上げも必要ととらえ、社内の裾野を拡大させる取り組みも実施してきました。本稿では、チームビルディングや人材育成、社内啓発の取り組みに加え、AI技術者が実際にどのような事業に携わっているのかについて紹介します。
- 詳しく見る
-
- from NTT DATA
- 生成AIアプリケーションを誰でも開発できるAIエージェント基盤サービス「つなぎAITM」の提供
- NTTデータは、日本電子計算株式会社とともに、オフィスワーカーの生産性向上、付加価値業務へのシフトを実現するため、誰もが簡単に高度なAI(人工知能)アプリケーションを開発できる、新たなAIエージェント基盤サービス「つなぎAI<sup>TM</sup>(つなぎあい)」を2025年5月に提供開始しました。つなぎAIは米国のAIテクノロジ企業LangGenius、IncのAIエージェント基盤「Dify(ディファイ)」をNTTデータと日本電子計算が日本企業に適応した独自機能を追加し、充実のサポートと万全なセキュリティで導入企業が安心して利用できるように開発したSaaS(Software as a Service)型のAIエージェント基盤サービスです。
- 詳しく見る