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- 2024.11.18
グローバルスタンダード最前線 - ITU-T SG13会合参加報告
- 将来ネットワークを議論するITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector) SG(Study Group)13の会合が2024年7月にジュネーブ(スイス)で開催されました。NTTおよび連携する企業全7社は研究課題Q22において、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)のハイレベルアーキテクチャとして「統合ネットワーキングにおける低遅延、高エネルギー効率通信のフレームワーク」に関する寄書提案を行いその結果、該当の勧告草案を新ワークアイテムとして議論開始することが承認されました。ここでは、SG13会合結果の概要と、特にQ22の模様を中心にお伝えします。
- 2024.11.18
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- 2024.10.24
グローバルスタンダード最前線 - TM Forum最新動向
- 本稿では、6G(第6世代移動通信システム)や将来のネットワークを見据えて、TM Forumで行われているAI(人工知能)を活用したオペレーションの自動化に関する最新の議論状況を紹介します。自動化の全体議論であるAutonomous Networkやそれを実現させるためのBSS(Business Support System)/OSS(Operation Support Systems)アーキテクチャであるOpen Digital Architecture、B2B2Xのようなさまざまな産業と連携したビジネス創出のためのAPI(Application Programming Interface)検討、およびAIをオペレーションへ適用していくことなどを見据えた通信事業者の組織や人の課題についての議論が活発になっています。
- 2024.10.24
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- 2024.10.24
R&Dホットコーナー - 協調型インフラ基盤を用いた自動運転フィールド実証の取り組み
- 本稿では、NTT研究所が開発した協調型インフラ基盤を活用した自動運転フィールド実証の取り組みを紹介します。協調型インフラ基盤は、遠隔監視における安定した通信を確保し、自動運転の安全性向上に寄与しています。また、この技術はNTTドコモが開発した自動運転遠隔管制システムの通信機能として利用されており、NTTドコモと連携してフィールド実証を行っています。
- 2024.10.24
- 11NOVEMBER 2024vol.36
- 最新号
- NTT技術ジャーナル 2024年11月号
発行日 2024年11月1日
(Web) ISSN 2758-7266 / (冊子) ISSN 0915-2318 - 冊子PDFダウンロード
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- トップインタビュー
- No WOW, No LIFE “幸福”と“感動体験”を感じる社会の実現に挑む
- 世界のモバイルシーンをけん引するNTTドコモ。AI(人工知能)との共生、持続可能なネットワークの構築、革新的な技術開発を展開しています。佐藤隆明NTTドコモ 代表取締役副社長に新しいコミュニケーション文化の世界の創造に向けた技術戦略や6G(第6世代移動通信システム)を中心に技術開発の展望について伺いました。
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- 特集
- IOWN構想における移動固定融合サービスの実現に向けた取り組み
- IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想における移動固定融合ネットワークでは、場所を問わずに多様な要件を満たすネットワークサービスをオンデマンドに提供することをめざしている。IOWNの進化に伴い、移動固定融合ネットワークを構成する機能群やその上で実現されるサービスの実用化が進んでいる。本特集では移動固定融合の中でも、特に実用化フェーズへと到達している技術を中心に紹介する。
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- 特集
- デジタル社会をドライブするNTTのセキュリティ
- デジタル社会におけるサービスやインフラは、高度化するサイバー攻撃や内部不正に起因するリスクに対し、レジリエントであることが求められる。NTTは、セキュリティはデジタルの“イネーブラー”だととらえ、これまで培った技術と経験を基に、医療、金融、モビリティ、都市開発まで、コネクティッドな社会の創出を牽引していく。本特集ではNTTのセキュリティビジネスについて紹介する。
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- For the Future
- ビジネスのイネーブラーとしてのセキュリティ-前編-
- サイバー攻撃の規模が拡大し、手法も高度化し、これらにより新たな脅威も発生しています。大きな被害をもたらす事件も引き続き発生しています。また、デジタル化によってITシステムが社会で重要な役割を果たしていることから、ITシステムの障害は重大な社会的影響を及ぼします。一方で各国政府などにおけるITに関する取り組みも進化しています。こうした環境の変化の中で、セキュリティの位置付けは、脅威への対応コストという概念から、ビジネスのイネーブラーへと変化しつつあります。
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- 特別企画
- 世界初のIOWN国際間オールフォトニクス・ネットワーク
- NTTと、台湾最大の通信事業者である中華電信股份有限公司(中華電信)は、2023年10月25日に締結した基本合意書に基づき、IOWN Global Forum(IOWN GF)が推進しているOpen All-Photonic Network (Open APN)のアーキテクチャを基に両社が構築するオールフォトニクス・ネットワーク(APN)を用いて、世界初の国際間APNを2024年8月29日に開通しました。本稿では日本と台湾間のIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)による国際APNおよびその開通を祝し開催された開通セレモニーの模様とIOWN GFの最近の活動状況について報告します。
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- 挑戦する研究者たち
- 光波のアナログ操作によるニューラルネットワークや量子コンピュータの実現をめざして
- ネットワーク内のトラフィックが急速に増大傾向にある中で、「光」を用いた高速・大容量・低遅延の通信により、こうしたトラフィックの増大への対応が可能となります。さらにIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の実現により、こうした特長がさらに強化されるだけではなく、省エネルギー化にもつながります。こうした光による通信はデジタル信号を光の波としての性質を利用して伝送しています。情報処理の世界はデジタルの世界ですが、光を波としてアナログ的に操作することで、より高速で省エネルギーな情報処理が可能となります。光を波としてアナログ的に操作することにより、ニューラルネットや量子コンピュータの実現に向けて挑戦する、NTT先端集積デバイス研究所 橋本俊和上席特別研究員に、「光を用いた計算に向けた光デバイス技術」とその応用、外の人と連携することで刺激を受け、学びを得て難しい課題にチャレンジする思いを伺いました。
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- 挑戦する研究開発者たち
- 経営マネジメントのデータドリブン化でスピーディな意思決定と生産性向上をめざす
- 1980年代に、多くのSIerが「意思決定支援システム」を提唱していました。当時は、メインフレーム上にデータベースを構築し、経営者や管理者がそこに蓄積された情報を活用して意思決定に役立てるという概念で、データの選別・分析については利用者側に委ねられていました。1990年代に入ると、PCの発達とともにデータマイニングが本格化し、ブロードバンドネットワークの普及と仮想化・クラウド技術の発展、AI(人工知能)技術の進化、2010年代になるとビッグデータ分析が注目を集め、ビジネスを中心としたあらゆる局面で「データドリブン」という言葉が登場しました。データドリブンな意思決定もその1つで、必要な人が、必要なときに、分析を含む必要なデータを、必要な形式で取り出すことが可能となりました。NTT東日本 デジタル革新本部 松本裕氏に、経営マネジメントのデータドリブン化に必要な要素について伺いました。
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- 明日のトップランナー
- 人間のように考え、人間のように知識を蓄積できるマルチモーダル基盤モデル「MediaGnosis(メディアグノシス)」
- AI(人工知能)技術は進歩を続け、大規模言語モデルによる生成AIの普及によってより身近なものとなってきています。しかし今提供されているAIサービスは、顔認識機能、音声認識、翻訳・要約、文章生成等、特定の機能に特化しているものが主となっており、それを統合するようなAIサービスにはたどり着けていません。専門の知識を持った複数のAIをつなぎ合わせ、人の脳のように統合的に判断できる「MediaGnosis(メディアグノシス)」に取り組む増村亮特別研究員に、人間のような統合的なAIサービスの実現に向けたさまざまな課題や研究の心構えについてお話を伺いました。
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- グループ企業探訪
- 個人や企業がweb3サービスやブロックチェーン技術を容易かつ安全に利用できる環境づくりを推進
- 銀行や証券、保険などの金融分野に、ICTを組み合わせることで新しいサービスや事業領域を生み出す“FinTech”という言葉が2000年代初期に米国に登場し、2008年のリーマンショックの影響でITエンジニアをはじめ多くの人材が金融業界を離れ、ベンチャーとしてFinTech企業を立ち上げました。その後FinTech関連市場は伸び続け、2021年の2450億ドルから、2030年までに1兆5000億ドルへと6倍に成長すると予測されています。FinTechに関する暗号資産やNFT(Non-Fungible Token)等のweb3(ブロックチェーン)技術を意識することなく容易かつ安全に利用できる環境づくりをめざして取り組んでいるNTT Digital櫻井俊明取締役に、ユースケースの開拓事例と、それを人々にとって新たな価値を感じられるソリューション・サービスに仕立てていく思いを伺いました。
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- from NTTコムウェア
- NTTコムウェアのエバンジェリストの目に映る最新AI動向と技術開発──生成AIの里 番外地
- NTTコムウェアのエンタープライズソリューション事業本部 データマネジメントソリューション部 第二ソリューションコンサル部門は、巨大なNTTグループの中で、おそらくもっともコンパクトな担当の1つと思われます。現在、生成AI(人工知能)の分野を中心に最大のコストパフォーマンスを発揮できることを目標にしています。私たちの取り組みの一部としてNTTコムウェアの公式ホームページにて、「生成AIの里」を連載中であり、今回はその番外編の紹介となります。
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